前、彼氏に話の流れで「もし私が浮気したらどうする?」って聞いたら「かなりショックだと思う」って言ったから、「しそうにないから」とか「裏切られたら悲しいから」とかいう理由かと思って「なんで?」って聞いたら「だってすごく好きだから…」ってシンプルな答えが返ってきて可愛すぎてよだれ出た
— さえりぐ (@saeligood) 2018年1月29日
このような,多くの女性がキュンとするような妄想ツイートをしている,夏生さえり(@N908Sa)さん
(photo by @takumiYANO_ )
そのさえりさんのフォロワーはなんと14万人弱!!
キュンとする甘い妄想と可愛らしい笑顔でファンも多い大人気ライターのさえりさんは,文章を書く人として様々な広告・取材記事をメディアで出したり,書籍を出したりしています
今回は,そんな夏生さえりさんが,最所あさみさんをモデレーターとするトークイベントで
- さえりさんの「あまい話」ができるまで
- 女心をつかむ企画の立て方
を話していただいた内容を,女子大生なまっちゃ(@namatcha_)がレポートしていきます
とにかく「ここまでやってるのか!」と思うことが多すぎたので,SNS運用している人・メディア関連の人はぜひさえりさんのライティング術を学んでみてください!
目次
さえりさんの妄想ツイートの始まりはトレーニング
仕事が忙しいときに、このままじゃ想像力が死ぬと思った。そこから妄想ツイートがはじまった。
そして、その反応からどういうツイートがウケがいいのかを投稿しながらPDCAを回してた。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
【妄想のタネはどこから?】
妄想はトレーニングからはじまってるから、頭から溢れてそれをツイートしているわけではない。
・自分の願望
・このじかんフォロワーは何をしているかな?って考える
・そこから、このツイートをしたらみんな喜ぶんじゃないかっていうのを書いている— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
多くの女性がキュンとするツイートは,さえりさんの妄想が溢れてしまうからではなく,トレーニングのため
しかも,時間帯によってこのツイートを読む人は今何をしているんだろう…と考えながら文章を考えているそうなんです
「とりあえずツイート」ではなく,しっかり読んでいる人の心に届くような工夫をツイートにも込めていました
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ツイートするためのリサーチは入念に!
さえりさんのリサーチ力がとにかくすごかったんです
ツイートするときは、まずみんな何をしているのかをリサーチ。
「雨 出たくない」「彼氏 会えない」とかを時期に合わせて検索して、そのツイートしているアカウントを見てネタ探しをしている。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
ワードのチョイスがもうプロ!!
ゴールデンウィークとかは「彼氏 会えない」で検索して,遠距離恋愛している女の子を見つけて,その子がどういう悩みや問題を抱えているのかなどを調べるそうです
そして,常日頃から人間観察も欠かさず行なっている,さえりさん
・アカウント検索
・カフェで隣の人の話を聞くそれを常日頃からやってる。それが趣味。そこから人の気持ちを汲み取る想像をしている。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
このようにリサーチをして,常にその人がどんな気持ちなのかを考え続けていることで,多くの女性の心にキュンとするようなツイートができていることがわかりました
「見られていると思ってない人のアカウントを見にいくのが好き♪」
さえりさんのネットストーキング力すごい!
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
妄想ツイートは映像から文字に落とし込む
これまで,すごい数の妄想ツイートをしてきたさえりさん
さえりさんが,どのようにしてこんなにたくさんの妄想を作り上げきたか気になりますよね
さえりさん流の妄想ツイートの方法は,これ
映像を思い浮かべてから文字に落とし込む
少女漫画とか恋愛映画が特別好きなわけじゃない。でも、映像を頭の中に浮かべて、それを文字に落とし込むのが得意。
「白シャツ」とかの1ワードからどんどん映像を膨らませていって、それを文字として表現している。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
そうすることで,文字にしたときにリアルに違和感なくシチュエーションを書くことができるそうなんです
さえりさんオススメの本5冊
BOOK OFFなどで直感的に本を選ぶというさえりさん
【さえりさんの本の選び方】
BOOK OFFとかで本を選んでる。自分の感覚とかタイトルが面白そうってだけで選んでいる。 #しあわせことば
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
さえりさんのオススメの恋愛小説5冊を教えていただきました
わたしが全然読んだことない本ばっかりだ…今度読んでみよう!
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より多くの人に読んでもらうために気をつけていること
ここからは,さえりさんがライターとして仕事しているときに意識していることを紹介していきます
友達にあてて書いているという意識をもつ
【より多くの人に読んでもらうために気をつけていることは?】
立場の違う友達を思い浮かべてみて、その人が読んだ時にどういう風に読み取るかなってことを考えている。「責められていないかな?」「意図と違くならないかな」とか。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
文章を書いた時に,「この文章は友達が読んでも理解できるか」を考えているそうです
そうやって客観的に一度文章を見ることで,初めて読んだ人でも読みやすいかを判断することができるんですね
バズらない企画は断る
たくさんの人に読んでもらうことが目的だから、バズらない企画や仕事はそもそも受けない。断っている。
・コンテンツの母数
・ツイッターにいる人たちに刺さるネタか企画受ける段階から、自分がそれを書いて大丈夫か?ってことを常に考えている。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
拡散するまでが仕事。
だから、バズらないものを作っちゃうと次の仕事に影響してきちゃう。次の仕事を呼ばなさそうなものは、売れてない時からしっかり断ってた。勇気はいるけど。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
ゆうこすや塩谷舞さんが言っていたことと全く同じことを,さえりさんも言ってました
届ける・発信するまでが仕事
「夏生さえり」として自分の顔を出して仕事しているため,自分に合わない仕事をしてしまいバズらない記事を書いてしまうと次の仕事にも影響していまいます
さえりさんとしてのブランディングが損なわれてしまうんです
だから,キャラとそぐわないものはどんなにギャラが良くてもお断りすることを決めていると言っていました
シェアされる文章をちりばめる
シェアされる時の文言とかも考えている。140字以内でシェアしてもらえるか。パワーワードを文章に散りばめている。
こだわりがすごすぎる。。。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
「ここまでやるか!!」と聞いた時に正直思いました笑
コピーしてツイッターに引用してほしい文章をあえて作って,記事の中に入れる
140文字だから,半分くらいは記事の引用文章とそれに対する一言が入れられるような長さにしよう…
と,シェアされる内容まで考えることでより拡散力のある文章を書くようにしているそうです
ツイッターはノイズを入れない
本アカウントではリツイートとかはしないようにしてる。それが見たくない人もいるから。
本垢 @N908Sa
裏垢 @saeligoodで分けている。ツイッターアカウントの運用は結構しっかりしている。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
記事や本の感想などのリツートは裏垢で
本垢ではできるだけ,さえりさんとして見にきた人が満足できるツイートだけをのせるように,アカウントを分ける工夫をしていました
ツイートはシェアする時の気持ちの割合を考えて
王子様とかツンデレとか少女漫画っぽいシチュエーションより、日常生活によせた妄想をツイートしている。
2〜3人が体験したことある。
3〜4人がいいなぁ。
2〜3人がこんなのないだろ。っていうことを思う割合を決めて、シェアのモチベーションにしている。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
日常生活のなかで,壁ドンやアゴクイは絶対無いシチュエーション
そういう共感がされにくい内容のツイートは絶対にしないそうです
リツイートは共感したときに行われる
だからこそ,共感とかツイートに対して思う人の割合を考えて内容を考えているんですね
どういう内容だったらリツイートされやすいのか,友達と話題にしやすいのか
女の子は共有したい生き物。そこらへんの気持ちを考えてツイートしている。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
このようなことを,ツイートするたびに考えているそうです
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紙よりもWebを重視
紙媒体よりもWebの記事の方がライバルが多くすぐに流されてしまう可能性があるため,Webの方が記事を書く時に気をつけることが多いのだとか
【Webと紙のちがい】
紙よりWebの記事の方が気をつけることが多い。
・最初でどれだけ引きをつけるか
・最初に「わたしが読まなきゃ」と思わせるか— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
でも,紙媒体である本でも一回書いてしまうと簡単に直せないという特徴があるため,webの記事とは違った集中力を執筆中に使うのだとか
受ける仕事は文章にまつわるものだけ
妄想ツイートだけでなく,同棲彼氏の胸キュン動画の監修などもするさえりさん
「じゃあ,肩書きはライターなの?なに??」
となってしまう瞬間もあるみたいです
でも,自分がライターであることがわからなくならないように軸をもって仕事を選ぶことで,自分はなにをしたいのかを見失わないようにしているそうなんです
文章にまつわる仕事だけを受けている。
自分が何をやっているか分からなくなってしまうから。動画監修だけ、商品のプロモーションだけとかは絶対受けない。断っている仕事はすごい多い。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
LIG時代に培われたライティング力
なんと,さえりさんはライティングというものを個人的に学んだことはないみたいなんです
でも,昔働いていたLIGで記事を編集しているうちに,どういう文章だったら読まれるのか・反響が大きいのかなどを自然と学んでいったそうです
ライティングは学んでないけど、編集社に勤めていたからそこでどんな文章が面白いのかを学んでいった。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
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実写は甘すぎる!もっと日常によせて…
少女漫画の実写が甘すぎる!!普通の女の子たちはそういうのを見てられない。こういうのは分かりやすくて作りやすいけど、電車とかで見れなくなる。
だから、見ている人の場所とか時間を考えて作品を作りたいと思っている。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
たしかに…わたしも実写映画は甘すぎてなんか共感できないという気持ちがあります
思わず目を隠してしまうようなシチュエーションとかも多くて感情移入しにくいんですよね
さえりさんは,そのような見ていて気恥ずかしいものは作らないようにしていると言っていました
女性らしい感性は人の悩みから得ている
【女性らしい感覚や完成を磨くには】
知恵袋や発言小町とかの悩み相談のサイトを探ってる。そして、その回答もすごい読んでいる。
そこから、こういうことを女性は考えているんだ、悩んでいるんだっていうことを心に留めている。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
これは,わたしも記事のネタを探すときにやっていた方法でした
知恵袋などを見ていると,「え?こんなことを悩んでいる人って多いんだ」と学ぶことが多いんですよね
さえりさんもそういう悩み相談のサイトから,女性の感性を磨いているんですね
さえりさんのマイルール
【共感を生むための「マイルール」】
あんまり強いことばを使わない。
わたしの感覚と近いなって思ってもらうようにしている。ターゲットを狭めすぎない書き方に気をつけている。炎上させない。誰も傷つけたくない。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
やさしい…
メディアで記事を書くときに,「PVをとるためには意見を言い切らなきゃダメだ!」みたいなノウハウを読むことが多いです
じゃないと人の心に残らないから
でも,さえりさんは全くの逆
あえてターゲットを絞らないことで,より多くの人に「もしかしたらわたしかも…」と思ってもらえるような工夫をしているんです
炎上させないで、できるだけ影響力を持てないかを考えている。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
フォロワーが13万人もいるのに,炎上したことはなんとゼロ!
これはすごい…
それだけ,さえりさんが優しい言葉でだれも傷つけないツイートをしているってことですよね
みんな、すぐ私のことなんて忘れる。
と思って、うーんって思うコメントとかはスルーしている。初期消火。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
これはちがう!!みたいなプライドが強かったら炎上してたかもしれないよね
さえりさんのこれから
さえりさんがこれから
- どういうものを作って行きたいのか
- どういう方向性でいくのか
を話していただきました
人をちょっとハッピーにするものを作っていきたい。
今あるもの、生活にあるものを好きになるようなものを作っていきたい。
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
【これからの挑戦】
・脚本をやってみたい。
・みんながちょっとハッピーになるものを作り続ける。
・子供が産まれたらママブロガーになりたい。
・今しかできないものをやっていきたい。— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
まさかのママブロガー!!
さえりさん自身が,この先子供を出産して育児とか家庭も持っているのに胸キュンな妄想はつらい気がすると感じたから,こういうことを考えたそうなんです笑
でも,ママブロガーとかってその人にしか書けない内容になるし,続けていくことで変化が見えてくるからすごい面白いコンテンツになりそうな予感がします
さえりさんマインドで共感を呼ぶ
今回のイベントでは,さえりさんの「みんなをちょっとだけハッピーにしたい」という言葉がすごい印象に残りました
誰かを傷つけることなく,みんながハッピーになれるような作品を作り続ける
多くのライターがさえりさんのような考え方を持って入れば,世の中に優しい作品があふれるんじゃないかなと思います
そう簡単にできるわけではないですが,さえりさんのマインドをどんどん自分の中にも取り入れていこうと思いました
【さえりさん流ライティングマインド】
・共感ができるもの
・ちょっとハッピーにするもの
・人を傷つけないもの
・初めて読んだ人でも読めるもの
・本が苦手な人でも読む気になるもの— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年2月26日
そして,読むだけでちょっと心がハッピーになれるさえりさんの本はこちら
特に1冊目は頑張りすぎて疲れちゃったなーって思うときになんども読んでいる,女子大生なまっちゃ(@namatcha_)のお気に入りの本です
読んだことない人はぜひよんでみてください
これまでのイベントレポートも合わせて読んでみてください。
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