自分の投稿がシェアされるにはどうすればいいんだろう？
あらゆるSNSにいるインフルエンサーという存在が大きくなってきたからこそ，いいねの数やフォロワー数を気にする人が多くなってきてますよね
もちろんそれだけが大切ってわけではありませんが，その数が指標の1つになってしまっていることが少なくないです
では，シェアされるにはどうすればいいんでしょうか？
今回は，そんな問題を解決するために，天野彬さんが朝渋というイベントで，「シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~」の内容を元に，お話をしていただきました
- 自分の投稿をシェアされたい！
- 企業でSNSを導入したけどどうすればいいかわからない…
- 今のSNSってどう言う流れなの？
といった疑問を持っている人は，ぜひ今回のイベントレポートの記事を読むと，解決の糸口がすこしだけ見つかるかもしれません
目次
天野彬（あまのあきら）さんとは？
(photo by 矢野拓実)
東京大学大学院 学際情報学府修士課程修了
スマートフォンのユーザーリサーチを中心に，メディア環境やオーディエンスインサイトを分析
『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』では，インスタグラムやTwitter，Facebook，さらにはSNOWやSnapchatなど様々なSNSが普及する中で，いかにシェアしてもらうかという内容が，コツだけでなく，論理的に紐解かれています。
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インスタグラムマーケティング講座の満足度93.6%
なんと！天野さんのやった「インスタグラムマーケティングの基礎講座」の満足度は93.6%
今回の著書の出版のきっかけも，編集者の方がこの講座を見て，感銘を受けたからなんでそうです
講座内容は主にこんな感じ↓
インスタの影響が多くなってきた現代にもかかわらず，企業でインスタをどう使うのかわからなくて．悩んでることがすごい多い…基礎を理解できてないと，費用対効果が見込めないから，しっかり学ぶことが大事．
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
企業が取り入れていくときに，どうすればいいかをわかりやすく，しかも内容も濃く教えていたんですね
外出する目的は『シェア』するため
人々は常にシェアするものを探している。いかに写真を撮って残すかが世界的に広がっている．
今では，7割以上の日本女性が「写真を撮らないならイベントをやる意味ない」と感じるくらい写真が重要！#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
思い出に写真を撮る→写真映えする思い出をつくる
にシフトしていっている．ハロウィンの仮装もその影響 #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
最近は，ディズニーに行くときもアトラクション目的なんかじゃなくて，自分たちの姿をインスタなどでシェアすることを目的で行くみたいです
だから，カメラを出す瞬間が昔と今では違うんですよね
写真目的でお出かけするというのが，最近の行動の傾向みたいです
インスタのマーケティングがうまい！！
インスタは，snapchatみたいな若い人に使われていた機能をうまく取り入れて，ここまでシェアされた。写真のハードルがどんどん高くなってきてしまっているというインスタならではの問題をストーリーズで解決。
ストリーズはテレビを見てる感覚で，頭を使わず見ることができる。 #朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
近年，凄まじい成長をみせたInstagram
ストーリーズや保存機能などを上手く取り入れることで，多くの女の子たちに受け入れられるアプリになりました
みんなで作り上げていくのがインターネット文化の本質なんじゃないかと思っている。変化がすごい早いけど，今本質にどんどん近づきつつある。 #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
ハッシュタグにルールはなくて，ユーザが自発的に決めることができる。
ググるはアルゴリズムがあるから誰でも同じ検索結果が出てくる。タグは，その人の検索方法によって違う結果が返ってくるからすごい面白い。インスタ内の文化を普通の人が作り上げていくことができる。#朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
自分も，創作に入っているっていう感覚が大事なんですね
西野亮廣さんの著書『革命のファンファーレ』でも，西野さん流のみんなに愛される秘訣が書いてあります
これも，ファンファーレが本当に鳴り響いているような感覚になるので，すごいおすすめです
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『ググる』から『タグる』へ
レビューサイトも信頼できる情報なのかわからないが，インスタとか個人の発信だったら信頼できる。個人のアカウントから情報を収集して，サイトで調べるのは事実確認をするため。
みんなその方法がいいとわかってきて，「ググる」→「#タグる 」に変わってきた。 #朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
どっか旅行に行くときも，情報サイトをを見るよりもインスタで検索することが多くなってきましたよね
「渋谷 おいしいレストラン」と検索すると，ぐるなびや食べログのサイトが多く出てきます
でもそれってほんとうに美味しいのかな？って思うことありませんか？
実際にいってみたら，「う〜ん」ってなった経験はないでしょうか？
でも，インスタでタグを検索すれば，個人がやってるインスタの投稿を見つけることができて，ほんとうに美味しいレストランを見つけることができます
企業からの圧がないため正直な意見が書いてあるので，信頼できますよね
そう言うことをユーザが認知し始めてから，『ググる』→『タグる』に変わっていったんですね
ハッシュタグを使い分ける
なんと，本にも掲載されているハッシュタグの分類の図を生解説！
ハッシュタグの分類！これは面白い！
渡辺直美さんは、メタレベルのハッシュタグがめちゃくちゃうまい。
クリシェは写ってるものに関係なく、よく使われるタグ。#写真好きな人と繋がりたい とか。うまくインスタ使ってる人は、この２つをうまく使い分けている。#朝渋 pic.twitter.com/gBYy0XZXQ2
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
実際の渡辺直美さんの投稿がこれです！
タグまでしっかり見てください！！
これは有名人にしかできないかと思われますが，渡辺直美さんのこう言うタグがうまいと言っていました
最近は，オブジェクトレベルとメタレベルの中間のタグが重要になってくる。 #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
今後もっと細分化されてくるかもねw#月曜の朝いつも電車が一緒になるあのイケメンから声をかけられるようになる女子力向上委員会 とか #ならないか #朝渋 #行ってないけど感想 https://t.co/VW0U01ts3x
— Koichi SHIMABUKURO しまこ (@simakoo1) 2017年12月12日
↑これは長い！！！www
売り場だけがお客さんとのコミュニケーションの場じゃない
売り場だけが，顧客との接点を築く場ではない。ユーザのコミュニケーションの場に入ることこそがSNS活用。
友達との間に入っちゃう。「友達のおすすめなら買おうかな…」ってなるから。（WARBY PARKERのマーケティングより） #朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
これも信頼関係に関わってくる話ですよね
見知らぬだれかよりも，本音を言ってくれる友達のおすすめを聞き入れるのは当たり前のことです
田端さん @tabbata の金言 女子高生にとって一番強いメッセージの発信者は、CMでも企業からのLINEでもなく、インスタでもなく、 “彼氏からのLINE” っての思い出した。#朝渋 https://t.co/1vHZ2E5tUd
— Koichi SHIMABUKURO しまこ (@simakoo1) 2017年12月12日
トレンドはボトムアップで生まれる
芸能人が言うよりも，普通の人がいった方が，「買う」という行動が起こりやすい。
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
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みんなが似ている投稿ばっかりしている現象が相次ぐ…
インスタの投稿を見ていると，なんとなく似たようなアカウントがいくつかありますよね。
ピンクキラキラ系，スッキリシンプル系，カップルラブラブ系？などなど
そういう投稿がある程度分類できてしまっている現象を，シミュラークル化といいます
「ビジュアルがパターン化＝シミュラークル化」
投稿の種類が似てきてる。リア充っぽい写真，セレブっぽい写真，カップルを漂わせる写真。だれが始めたかわかんないけど，多くの人がそういう似た投稿をしてシェアしたいってなってる現象が起こっている。
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
体験の記号的価値の重視
『体験の記号的価値の重視』
モノじゃなくてコトの価値をみんな求めてきている。だれもがSNSで体験をビジュアル化できたからこそ起こった現象。 #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
ちょ．ちょっと…漢字多くて難しい話で，よくわかんなかったんですが…
モノよりもコトに価値を置くようになったそうです
例えば，彼氏からプレゼントをもらったとして，そのときに，どれくらいの値段をかけたのかっていうモノの価値よりも，自分のためにプレゼントを考えてくれたっていうコトの方が価値が高いって思ったり…
企業で，相手にこれは価値がある！って思わせたいときも，お客さんにモノよりもコトに価値を置くことが大事になってくるそうです
とりあえず攻殻機動隊みて！
攻殻機動隊にかなり影響を受けた。情報社会が進むとどうなるかがリアリティに描かれている。誰もが情報を発信するようになると模倣（コピー）がすごい起こってくるんだという，現代において重要なメッセージが詰まっている。
本を買うよりも映画を見て欲しい！笑
→ https://t.co/wAzNTKWAQy
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
天野さんがこう言う仕事をついたきっかけが，この攻殻機動隊の映画！！
本を買うよりもこっちを見て欲しいってくらいおすすめの映画らしいです笑
本を読んでいない人は，とりあえず攻殻機動隊を観てから本を読むようにしましょう！！笑
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インスタの反応をよくするコツ2つ
今回モデレータを勤めた，中村朝紗子さん（@monichild）もインスタを投稿しているときに気をつけていることを教えてくださいました！！
タグは日本語：英語＝7：3
これを見たときに，「だれの問題が解決するかな」っていうのを考えながらタグをつけている。どういう風に検索されるかな…っていうのも考えている。ありきたりなのをつけると，「この人必死やん」っていうのがでちゃうから，それは気をつけている。
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
めちゃくちゃ商品とか見栄えが実際でよくても，証明一つでシェアをやめちゃったりする。タグ付けまでいかなかったりするから，細部まで気を使っている(by もにさん @monichild ) #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月12日
相手が何を求めているかが結局大事！
ほんとうに，終始ためになる内容ばかりで「なるほど，うんうん」が止まらない90分でした
その中でも，一貫して伝えていたのが「相手が何を求めているのか考えること」
タグをつけるにも，写真を加工するにも，どうすれば見てくれる人がシェアしたくなるかをひたすら考えなければいけない
けど，シェアされるための必死さを見せてもいけない
- SNSを上手く使いこなせない人
- シェアされるにはどうすればいいのかわからない人
にはぜひ手にとって読んでほしい1冊になっています
天野さん，濃厚な内容の90分間をありがとうございました
