NewsPicks本から小説!?しかも分厚い…
わたしが最初に「破天荒フェニックス 」に対して抱いた印象でした
今までさまざまなビジネス本を出してきたNewsPicksから、まさかの小説
そして、辞書かなと思うほど分厚い一冊
そんな小説の内容は
14億円の借金を背負い、社長就任からわずか3カ月目にして「死刑宣告」
そこから見事に企業の再生を成し遂げた一人の男性の物語
という、どこのキー局のドラマか!?と思うほどの壮絶なものになっています
その再生を成し遂げた男性というのが、朝渋の著者イベントゲストにきていただいた、株式会社オンデーズ代表取締役社長 田中修治さんです
今回は、「破天荒」な人生を歩んできた田中修治社長がイベントで語ったOWNSAYSに対する想いをレポートしていきたいと思います
目次
株式会社オンデーズ代表取締役社長 田中修治さんとは?
(photo by@takumiYANO_ )
株式会社オンデーズ代表取締役社長 田中 修治
10代の頃から起業家として、企業再生案件を中心に事業を拡大
2008年に巨額の債務超過に陥り破綻していたメガネの製造販売を手がける小売チェーンの株式会社オンデーズに対して筆頭株主となり、同時に代表取締役社長に就任
2013年には同社初となる海外進出を果たし、オンデーズシンガポール法人(OWNDAYS SINGAPORE PTE LTD.)を設立
翌年、オンデーズ台湾法人を設立
2018年7月末現在、アイウェアブランド「OWNDAYS」を10か国250店舗展開し、独自の経営手法により、事業拡大と成長を続け実業家として活躍しています
(引用:amazon)
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本を出版して一番影響があったのは社内
OWNDAYSを再生した一人の主人公として描かれた田中社長ですが、その本を出版した後の反響はどうだったのでしょうか?
本による反響はどうだったのか?
あんまり実感はしてない。まだ3万部で以外と小説って売れないなって思った。ビジネス書だったら30万部くらいいってたはず。でもビジネス書よりも感想が深い。そして求職者は増えた。
#朝渋破天荒— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
本を出したことで、社員から見直された。社員は会社が厳しいことは全く知らせていなかったから、本を読んで知った。今だから言えるエピソードとして伝えたかったんだと思う。
「ちょっと見直しましたー」って昨日言われたらしい。笑 #朝渋破天荒
— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
わたしはこの話を聞いて、ずっと社員にピンチなことを隠していたのは、経営者として正しい選択だと思いました
隠すことで、社員が変な不安をすることなく、安心して力を発揮できるからです
自分の勤めてる会社が経営不振で倒産するかもって思いながら働くのってすごい怖くないですか?
社員たちは経営不振を知ってしまことで、リスクを取って挑戦できなくなると思います
「今だから言える」ストーリーを本の出版を通してOWNDAYS社内に伝えらて社員から見直されたことが、一番大きく反響があったことだと田中社長は言っていました
OWNDAYSのコアなファンをつくる
日本のOWNDAYSってまだ弱い。でも海外に出て思ったのは、改めて日本っていいマーケットだなと思った。だから2019年から本格的に日本市場を開拓する予定。
他社と差別化っていうよりもファン作りの方に重きをおいている。メガネはOWNDAYSでしか買わないっていうコアなファンを作る戦略。 #朝渋破天荒
— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
来年のOWNDAYSは、今までの土台をもとに目に見えて変わる年にするそうです
その土台のひとつとして、「小説」という形で本を出版したのだそうです
こんな生々しい話を出版しようと思ったのはなぜ?
👉OWNDAYSは日本のプレゼンスはまだ低い。でも本格的に日本市場を開拓しようと考え始めている段階。メガネの差別化は難しいし、CM打っても他社と変わらないので、「情緒的価値」を重視した、ファンづくりの狙いもある。#朝渋 #朝渋破天荒— かみやまみき@AIinside人事(いちご) (@hiyokapi) 2018年10月16日
メガネ屋さんに差別化なんてぶっちゃけない
だから、競合と同じPR(CMや有名人使ったもの) をしても勝つことはできません
小説という形で多くの人に読んでもらうことで、情緒的価値に訴えることができ、 認知よりも人気を獲得することができると田中社長は考えました
Twitterでも「会いに行けるアイドル」に対抗して「絡んでくる社長」をコンセプトに、いいねを押しまくってるんだとか…
まさに「ストーリー」に重視したマーケティングですよね
日本市場を開拓していくのに重要なのは、情緒的価値をいかに作るか
その価値をつくってからマスを攻めるのが、OWNDAYSの戦略です
OWNDAYS SUMMIT(社内総会)がすごい!
OWNDAYSの社内総会のムービーを見たのですが、びっくり…
ボクシングの登場シーンみたいなクオリティと盛り上がりでした
このOWNDAYS SUMMITでやっているのは、上司を選ぶ選挙をするためです
上司の選挙制度はどうして?
👉社内の派閥。友人が「〇〇派になったからゴルフいかなきゃ〜」とか言ってるの聞いて「はっ?」って思ってた。自分の会社はそういうのやりたくないと思ってたけど、人事権など権限委譲するとどうしても起こる。じゃぁ選挙制にしちゃおう!ってはじめた#朝渋 #朝渋破天荒— かみやまみき@AIinside人事(いちご) (@hiyokapi) 2018年10月16日
選挙に受かる人はいいけど、落ちた人で辞める人もいる。
辞める人は多いけど、逆に言えば年齢の割にレベルの高いキャリアをあげることができるから、トレードオフだと思ってる。安定より代謝がいい方が会社にとっていいと思っている。
#朝渋破天荒— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
まじめにやると、どんよりとした雰囲気になるので、それを吹き飛ばし緩和するためにエンタメっぽくしたそうです
自分より後から入った人が上にいってしまうと、プライドが許さないんでしょうね
わたしがアルバイトをしていたところも、試験をパスしなきゃ上にいけない仕組みでした
だから後から入った子が自分より上の役職になって、なんかモヤモヤする…なんて経験があるので、やめてしまうひとの気持ちはわかる気がします
でも、それくらいOWNDAYSの社員は本気で選挙に取り組んでいるということですよね
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OWNDAYSではお金が稼げる宗教をつくること
OWNDAYSでは上司の選挙制度という特殊な儀式の他に、独自仮想通貨を発行しています
色んな所で貯められるマイレージみたいな感じで、貯まった通過を特典と交換できたり、社員同士で贈り合ったりすることができるのです
詳しくは、田中社長のブログをご覧ください
なぜ、そのような独自仮想通貨を発行したのか
それも田中社長が仕事に対するある想いがあったからです
やりたいのは「お金が稼げる宗教(ゲーム)」をつくること
労働と宗教、労働とゲームは境界線が曖昧。だから仕事がゲームになればいいなと思った。選挙制度とか仮想通貨はすべてその政策のうちの1つ。仮想通貨はお金の仕組みを知ってもらうためでもある。
#朝渋破天荒— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
宗教というとちょっと過激に映るけど、どんなことでも宗教みたいなものだと私も思います
好きな人がいたら、その人の考えとかに洗脳されていって、それも宗教の一つ
わたしは、はあちゅうさんが好きで思考も染まってきてる…宗教みたいなものです…笑
時間も情熱もお金も捧げる宗教やゲームみたいに仕事ができれば、一番幸せな状態でお金を稼ぐことができますよね
そんな気持ちで仕事をして欲しいと想い、OWNDAYS内で独自仮想通貨を発行しようと思ったそうです
前向きに働くには「納得」すること
前向きに働けるかどうかは、納得できてるかどうか。
納得がいかない状況では前向きになれない。不満は当然あると思うけど、それを取り除くことに意味はない。不満に思うかどうかは本人のさじ加減。ちゃんと納得できる状態をつくることを心がけている。選挙も納得してもらうため。 #朝渋破天荒
— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
不満は皆あるし、不満は取り除いても新しい不満が出てくるから意味がありません
今まで様々な社員の不満と向き合ってきた田中さんだからこそ、見つけた答えが「納得させる」だったのかもしれません
不満だけど納得できれば、不満を潰すか受け入れるしかなくなる。
なるべく新しいことをやるときは、「なんでこれをやるのか」という納得ができるように説明をしっかりするようにしている。社内広報はすごい徹底している。
それでも納得できない人は仕事をやめればいい。
#朝渋破天荒— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
田中社長は、納得させるための社内広報はすごく力入れていて
- メルマガで近況を報告
- Facebookに毎日エントリ
- Twitterで今何してる発信
- 自分の考えはブログに執筆
などあらゆる媒体を使って発信をしています
それだけ発信していれば社員も「だからこの仕事をやってるんだ」っていう納得感を得ながら仕事ができますよね
悩んでいる人には声をかけない
困ってたり悩んでいる人には、こっちから声をかけない。
声をかけられるのを待つ人になっちゃう。自分でなんとかしてほしいなら、動かないとなんとかならない。能動的に言ってこさせるために最初から言うようにしている。胸に秘めるなんてことはしないでほしい。窓口はつくってるから。 #朝渋破天荒
— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
一見、冷たくない?って言われそうなこの言葉
だけど能動的に動いて欲しいからっていう理由を聞いて、なるほどと納得しました
わたしはお節介なくらい人のことが気になってしまう性格なので、すぐに「どうした?大丈夫?」って声をかけに言ってしまうんですよね
放置しておけないというか…
でもその行動が、相手をどんどん受動的にしていたと思うと、少し反省…
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田中社長をここまで突き動かしているものは?
破天荒フェニックス というタイトル通り、破天荒な行動を続ける田中社長
なにがキッカケとなって、ここまで田中社長を突き動かすのでしょうか?
田中さんを突き動かしているものはなんですか?
特にない。自分にはない特別な目的とか意味があると思いたいんだろうけど、ない。そう質問をしてくる人は、自分は特別じゃないって思って慰めたいだけ。
自分の嫌いな人への最大の復讐は、自分が幸せになること。それが動かしてるかも…
#朝渋破天荒— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
見返す唯一の方法は後悔するまでに登りつめて「辞めなきゃよかった」と思わせること
これが、一番の理由みたいですね…復讐劇だ…笑
仲がいい人に相談すると逃げることを許容されてしまう。
もうやめていいかなーってなった時は、今までの嫌いな人たちを思い出して奮起させる。本を出したときは、もっとアンチがくるかと思ったら予想外に褒められた。もっと叩かれたくて争ってほしかったらしい。
#朝渋破天荒— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
辛くなったら仲良しの友達に相談してしまうのはあるある…
慰めて欲しい時はなんでも許してくれる友達にすぐに電話してしまう私ですが、そうするとやっぱり甘えがでてきてしまいます
そうではなくて、マイナスの感情の方を動かして奮起するのが田中社長を突き動かしている原動力なのです
自信がついてからじゃ、何もできない
自信っていう言葉を考えると、何もできなくなっちゃう。
自信がないからできないとか、甘えたことを言ってるんじゃないよって思う。自信のあるなしは成功に関係ない。だからとにかく行動し始めた方がいい。車内では「自信」という言葉を禁止するようにしている。
#朝渋破天荒— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
「自信がついたら…」っていうのは、自分が動かないことの言い訳・そんな自分を慰めるための言葉でしかないんですよね
「自信」と「成功」には関係がない
だからとにかく行動することが大事だと田中社長は言っていました
なんでも思い切った行動ができるのは、このマインドからくるものかもしれません
20代のときに田中さんが考えていたこと
20代のときは、どういう人生を考えてた?
昔はわりかし貧乏だった。だから単純にお金持ちになりたかった。自分の父親やホリエモンが事業で成功してる姿を見て、自分もイケると思った。自分も世の中を変える側の打席に立ちたいと思っていた。40歳にしてやっと立てたと感じてる。 #朝渋破天荒
— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
ホリエモンの背中をみて20代をすごしていた田中社長
私の父も、田中社長と同年代で経営者です
田中社長のお父さんも経営者だったそうなので、田中社長が20代のときに見ていたのは、人の上に立つような人ばかりだったんですね
そう思うと、経営者として今の姿があるのは為すべきしてなったのかなと思いました
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人に期待していないことで喜びが増える
そもそも人に期待してない。
最後は全員やめてもいいやって思っていた。期待してるっ言うと聞こえはいいけど、弱さを頼っているということを裏返しで表してる。一人になってもOWNDAYSは成長するし…っていうスタンスでいる。期待してない方が、頑張ってくれたときにすごい嬉しい。
#朝渋破天荒— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
「期待している」というと聞こえはいいが、自分の弱さを人に頼っているだけ
そうキッパリと言い切る田中社長
基本的にスタッフはサボってるって思って店頭を回ってると、ちょっと店頭で声かけしてるだけで「ありがとう」ってなる。
期待をやめるだけで、社員に対する喜びのハードルがめちゃくちゃ低くなる。 #朝渋破天荒
— なまっちゃ@女子会ネタブロガー (@namatcha_) 2018年10月16日
「もちろん社員全員に辞められたら困るけど、辞めてもオンデーズはこれからも成長するから別に問題ないよ」というスタンスで社員と接するようにしているそうです
期待する仕事へのハードルが低くなることで、頑張ってくれた時には自然と褒められるようになります
社員の入れ替わりが激しかった時代では「人に期待しない」ことが、田中社長がOWNDAYSで挑戦し続けていくことで必要なことだったのかもしれませんね
OWNDAYSのファンにならざるを得ない
正直いうと、メガネって聞くと他のブランドの名前がふっと浮かんでしまっていました
でも、破天荒フェニックス でOWNDAYSの再生物語を読み、朝渋の著者イベントで田中社長の話を聞いたことで、「次メガネを買うならOWNDAYS」という考えになりました
まんまとOWNDAYSの罠にハマってしまいました…
ファシリテーターの井手(@kei4ide )さんも、写真を提供してくれたやのたく(@takumiYANO_)さんもOWNDAYSに魅了され、さらにはOWNDAYSのメガネをかけていたのです
井手さんは、イベント中も「OWNDAYSのメガネを買って欲しい」と熱弁し…やのたくさんは、直接メガネの良さを熱弁し…
(やのたくさんの記事はこちら→#朝渋破天荒 OWNDAYS田中社長)
普段はコンタクトレンズなので、家でメガネをかけるときはOWNDAYSのメガネをかけようと思います
「メガネといえば…」でOWNDAYSが出てこない人は、ぜひ破天荒フェニックス を読んでください
朝から熱く素敵なお話をありがとうございました!
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