今の生き方、いつまで続けますか?
そう聞かれた時、あなたは何を考えるでしょうか
産業革命に匹敵する時代変換のときだと言われている転換期に生きているわたしたち
働き方改革などが積極的に行われ、今までの労働というものが大きく変わろうとしています
そんな時代を生き抜くための考え方や行動の仕方を説く「ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち」の著者ピョートルさんが朝渋の著者イベントのゲストにきてくださいました
- ニューエリートとは
- 昔と今の 働き方の違いからわかる時代の変化
- 0から1を生み出すコツ
など、学ぶことばかりだった様子をレポートしていきたいと思います
目次
ピョートル・フェリクス・グチバチさんのプロフィール
(photo by @takumiYANO_)
ピョートル・フェリクス・グチバチ氏
Googleにて人材育成・組織開発に携わり、現在はプロノイア・グループ株式会社 代表取締役 / モティファイ株式会社 取締役を務めています
2000年に来日し、ベルリッツ、モルガン・スタンレーを経て、2011年Googleに入社
アジアパシフィックにおけるピープルディベロップメント、2014年からグローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍していました
2015年に独立して現職
- 『0秒リーダーシップ』
- 『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法』
- 『NEW ELITE』
- 『Google流 疲れない働き方』
- 『日本人が知らない会議の鉄則』
- 『人生が変わるメンタルタフネスーーグーグル流「超集中」で常識を超えるパフォーマンスを生み出す方法』
など数多くの本を出版しています
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ニューエリートとは未来を創造できる人
未来は予測できないが、未来は発明できる
ニューエリートは未来を創造できるひと。自分の未来か社会の未来を作っていける。だれでも自己実現ができる世界を創っていきたい。仕事は手段にしかすぎなくて、そのあとに何のミッションを掲げるかが重要。
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
みなさんは今の仕事をいつまで続けますか?
言われた事だけをこなすような仕事をしていますか?
ピョートルさんは、今のような働き方はもう古くなると言っていました
0から1を創り出せて未来を創造して行く人「ニューエリート」が、これからの社会を作っていきます
The future cannot be predicted, but futures can be invented
『未来は予測できないが、未来は発明できる』
Dennis Gabor
今は、ライフワークバランスと言われてますが、これからの時代は「ライフワークインテグレーション」になっていくと考えられます
つまり、私生活と仕事の境目がなくなり統合されていく
だからこそニューエリートになって、自分の好きなことから仕事を創り出せるような人材になっていかなければいけないのです
少しだけ工夫してテクノロジーと仲良くなれば独立できるし副業もできる。個人が大企業を潰すこともよく起きるようになってくる。
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
働き方が著しく変わっている
Are you ready to get fired?
クビになる準備はできてる?ものづくりの世界から仕組みづくりの世界へ。メーカーからプラットフォーム。また、強欲から利他へ。お金儲けたいから頑張るとかはなくなってくる。
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
『Are you ready to get fired?』
あなたは首になる準備はできていますか?
でも、実際に今はそれくらい時代が変わってきているというピョートルさん
OLD(昔) | NOW(今) |
ものづくり(メーカー) | 仕組みづくり(プラットフォーム) |
強欲 | 利他 |
クローズド(自前主義) | オープン(他者、他組織との協業) |
トップダウン(KPI) | ボトムアップ(OKR) |
社畜優遇(長時間労働優遇) | エンプロイーエクスペリエンス |
計画主義 | 学習主義走りながら考える |
プレイングマネジャー | ポートフォリオマネジャー |
鵜匠 | 羊飼い |
ボトムアップ(OKR)というのは「Objective and Key Result(目標と主な成果)」という意味です
GoogleやFacebookが取り入れている仕組みで、トップ・役員層だけが目標を考えて伝えるのではなくて、みんなで考えて決める方針を持つことを意味します
なんのためにやっているのか・それが何をもたらすのか
これについて、じっくりみんなで考えるんだそうです
ピョートルさんが経営されているプロノイアも、この方針を取り入れて、同じ方向を向きながらも自由に働く方針を取り入れているそうです
楽天で働いている仲山さんという方も、他由ではなく自由に生きろとおっしゃっていて似たようなことを感じました
詳しいことはこちらの記事をご覧ください
ニューエリートはアルケミスト層。自分はどこにいる?
ニューエリート=改革層・アルケミスト層
実行力と影響力をもち、社会の制度を変えていこうとする人のこと。どんなテクノロジーでもいいから仲良くなって、自分の無駄な行動をなくしていく。
テクノロジー+直感=インサイト・閃き
— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
働く上で、人はこの6つの層に分けることができると言われています
- ゆでがえる層:現状満足
- 気付いた層:このままじゃだめだ
- 変えたい層:どうしたら変えられる?
- 実践層:実践と工夫を繰り返す
- 変革層:実行力と影響力
- アルケミスト層:社会に魔法をかけて変革を起こす
この5と6の層がニューエリートと呼ばれる層です
やはり、言われたことではなく自分で考えて動く人
そういう人がこれからニューエリートとなって社会を動かしていくのだなと思いました
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自分が好きなことを生み出していく仕事が大切
自分は工場で働いている人じゃないってことを自覚するべき。もう自動化できるんだから、これからは情熱・創造性・率先していくようなクリエイティブエコノミーをつくっていく仕事が大切。0から1を生み出す仕事が重宝されてくる。
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
工場のワーカーのような働き方を未だ求められる日本
でも、AIが発達していくことで少しずつですが、そのような仕事はなくなっていきます
(AIにはまだまだ仕事は取られない!という考え方もありますが…)
テクノロジーの発達で、work3.0のステージへ時代はもう進んでいます
「自分で考えて創る」ことが仕事の主となってくるのだとピョートルさんは言っていました
日本はまだまだ生産経済、
ピラミッド型の組織が主流。WORK3.0は、
自分にしかできない仕事を
見つける働き方。テクノロジーと仲良くなれば、
自由に情報も得られるし、
自立できる。アルケミストを目指して、
実践を繰り返していきたい。#ニューエリート #朝渋 pic.twitter.com/feWwB6tjeq— おりたたくや (@debutaku0123) 2018年7月30日
【new work rules】
work1.0勤勉さ:生産経済
work2.0知識、服従:ナレッジエコノミー
→いつどこで何をどんな風に?が大切だった。(能力や行動)work3.0 創造性、情熱、率先:クリエイティブエコノミー
→今は誰の為に、なんでやるのか?が重要。(目的や信念、価値観)#朝渋 #ニューエリート— たかちか (@hidechika63) 2018年7月30日
仕事をする上で、今まで以上に相手のニーズを汲み取り、何をその人たちにもたらしているのか…ということを真剣にこれからは考える必要があります
そう言ったときに、日本の女性はかなり強いそうです
日本の女性は、おもてなし・共感・同感の気持ちがとても強い。世界を見ても日本の女性は強い。
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
これからの社会は、日本の女性が引っ張っていくかもしれませんね
価値観が変わった瞬間は?
農家の人はお葬式のときにしかスーツを着ない。スーツ着てる人は自分にとってすごい遠い存在だった。でも日本はスーツを着てないと社会人じゃないという認識だった。だから、グーグルのときにTシャツを着ているときは、周りから変な目で見られてた。
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
ピョートルさんにとって、スーツは冠婚葬祭の時に着るものだと位置付けられていました
でも日本では、それを毎日当たり前のように着ている
日本に着た時に、そのことをピョートルさんは目の当たりにしました
その環境の中に入って自分を適応させることは必要なことですが、そのスーツをみた時に自分にしかできないことを活かしたいという思いがより一層強くなったそうです
みんなと同じだけじゃダメだ、自分には何があるんだろう
そう考えて行動し続けるだけで、ニューエリートになれるのかもしれませんね
独立するときは自分にしかできないことが見つかった時
独立するのが遅かったって思ってる。何がしたいか・どんなスキルが必要かを考えて、それが満たされれば独立してもよかった。
これからの働き方はガンガン変わる。自分がやっていることを違うところで活かすか、全然違うことをやるか…。やってみたいことあったらすぐやること
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
もっと早く独立したかったと言うものの、人材教育などは教える人自身のキャリアや信頼が必要となっていきます
だから無理に早めても仕事がこなかったかもしれないというピョートルさん
このタイミングで独立できて良かったとも思ってるそうです
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めんどくさい仕事が回ってきらた学ぶチャンス!
1、めんどくさい・泥臭い仕事が来た時に「学ぶチャンス」と思うこと。
2、ルールを破ること。この世界で法律より厳しいルールを作ろうとしているのは日本人だけ。「法律甘い=チャンス」じゃなくて「法律曖昧=危険」という考え方をしてしまっている。リスクをとりたくない。 #朝渋 #ニューエリート
— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
もしめんどくさい仕事が回ってきたら
って思ってしまいがちだと思います
でもピョートルさんは「めんどうくさい仕事が回ってきたときに学ぶチャンス」と思うようにしているそうです
ピョートルさんは、今住んでいるマンションの理事長をやっているらしく、定期的に会議に参加したり書類にハンコをおしたりしているのだとか…笑
本を執筆したり本業で忙しいのに、そんな仕事絶対にめんどくさいですよね
でも、ピョートルさん自身は「マンションの改善点を見つけてなおしていくことはビジネスをしているのと同じ。」だと思ってやっているそうです
めんどくさいことをやったからこそ見えてくるものがあるのかもしれません…
日本は法律より厳しいルールを作る!?
この話を聞いて、私はハっとしました
この世界で法律より厳しいルールを作ろうとしているのは日本人だけ
なんだそうです!!
法律が甘かったらそれをチャンスと捉えるのではなく、法律が甘い=危険という考え方をしてしまうのです
なるべく危ないことはしたくない、だったらルールを作ってガチガチに固めてしまおうってことですよね
だけど、いざルールを作った本人たちに「なぜこのルールを作ったの?本当に必要??」と聞くと答えられない人が大半なんです
まさに、思考停止状態!
だから、日本人はこれからはもっとルールを破るくらい自由に、クリエイティブな新しいものを作って行く必要があります
それが、結果的にイノベーション・革命を起こすきっかけになるのです
この価値観を知った上で、果たして本当に守るべきものは何かを考えることがとても重要になってきます
バイアスが平等を”不平等”に
そうして守るべきものがわかって自分たちのルールを作ろうとしたときに、いい意図でやってるようなことでも、不平等が生まれてることがあります
それは、固定概念やバイアスで決断してしまっている時
たとえば、結婚して子供ができた女性を早く帰らるルールを作ったとします
そうすると子供がいる女性は楽になるかもしれませんが、独身の人にその分の仕事がまわって負担が増えるからその人たちにとっては楽になりませんよね
もちろん育児は大変だし、そこを負担するのは当たり前だと思うかもしれませんが、一人の「人」としてみた時に、不平等になってしまっているのです
だから上が勝手にそういうルールを決めるのではなく、どうすればいいのかしっかりとお互いに話し合わなきゃだめだというピョートルさん
理不尽って思うのは、自己開示ができないがゆえにコミュニケーションが取れてないから。言葉にしてない契約がある。いい結果を出すためにはどうすればいいかをまず考えなきゃいけない。
働き方改革は同意できない。まずは経営改革・生き方改革をしなきゃ変わらないから。
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
互いに自己開示して話し合って行くことで、チームで同じ方向を向くことができます
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働き改革の前に経営・生き方改革を
最近よく聞く言葉、「働き方改革」
ピョートルさんは、この働き方改革の前に、経営改革・生き方改革をしなきゃいけないと言っていました
それは、働き方は経営と個人の関係で成り立っているからです
価値をだすためにいかに会社を経営して人材を活性化させていくかをしっかり考えれば、理不尽なことはなく会社を設計できるはず。(経営改革)
結局なにを世界にもたらしたい・得たいかを逆算すれば、人生を設計できる。自分にとって何が大切かを決める。(生き方改革)
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
働き方を改革する前に、この経営と個人を変えなければ結局何も変わらないということを表しています
どれもはだめ!一点突破目指して
起業したいけど、スーパー彼女でもありたい!全部完璧にしたいなんてことはできない。自分の中で3つこれは大切っていうのを決めて、それ以外はどうでもいいっていう考えなきゃ大きなことはできない。究極に絞ってそれに集中すること。 #朝渋 #ニューエリート
— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
「二兎追うものは一兎も得ず」とはこのことですよね
やっぱり1つのことに集中して取り組むことが大事になってきます
たんぽぽ理論という言葉があって「まず一つのことを突き抜けなければ、綿毛のように広げることができない」ということを表しているのですが、これと全く同じことですよね
あれこれ手を出さずに、1つのことをどこまでやりきることができるかが、他の人と違うことを生み出せるかに関わってくるんです
世界にもたらしたいことはなにか…それを考えて今日も頑張る
自分の大切なことを見つけるコツは?
一年に数回脱皮してる。やりたいこと・大切にしたいことを考え直す。まずは今日、大切にしたいことを考えてみる。それでいいことだったら、次もそれを大切にする。続けられたことが「大切なこと」になる。
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
今日これを世界にもたらしたい・世界から得たいっていうものを決めて実験して見てほしい。GIVE&TAKEを夜まで考えて行動してみて。
#朝渋 #ニューエリート— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年7月30日
まずは、スケールの小さい「今日」にフォーカスを当てて「何を世界にもたらしたいのか・何を大切にして行動するのか」を考えてみてください
そして、それを毎日続けてみてください
そうしていくうちに、自分の大切なことが見つかってくるそうです
私の大切にしたいことはまだ曖昧だけど、毎日「今日だけは大切にしたいこと」をノートに書いていこうと思いました
今までの著者イベントのゲスト全員が口を揃えていうのは
「自分だけができること・好きなことを極めろ」
でした
こんなにも多くの人が言うんだから、きっと何に関しても「好きなことを極める」は重要になってくるんだと思っています
この言葉を心に留めつつ、毎日を淡々と積み重ねていこうと思う機会をくれるイベントでした
ピョートルさん、素敵なお話をありがとうございました!