当たり前があたりまえじゃなくなる
今日はちょっと重めに「死」について考えようと思います
いつもとはトーンが違いますが,落ち着いているときにぜひ読んでください
生きてるのが当たり前だと感じていた
毎週土日に,おじいちゃんとお母さん,妹とわたし
4人でいつも美味しいものを食べに出かけていた
焼肉,お寿司,焼き鳥
いつもいつも,学生じゃ食べれないような美味しいお店に連れて行ってくれて,お腹いっぱい食べさせてくれた
そして,おじいちゃんが大好きな日本酒をみんなで飲みながら,近況をおじいちゃんに報告していた
「孫とおいしいものを食べるのが,この上ない幸せなんだ」
それがおじいちゃんの口癖
だけど,持病が先日急に悪化
食事がとれなくなり,一気に衰弱してしまった
「会いにいこう,いこう」と思ってたけど,卒論が忙しかったり,楽しい予定を優先してしまったり
暇になったら行けばいいだろうって思って,お見舞いの予定を先延ばしにしてしまっている自分がいた
そして,予定の都合がやっとついたので,おじいちゃんに会いにいった
言葉を失った…
前のおじいちゃんの顔が思い出せないほど痩せ細ってて,もう起きることもできなくなってて…
おじいちゃんが何をいっているのかが聞き取れない
あんなに,もういいよってくらい喋ってたのに,今はうまく言葉がでないらしい
目の前の風景が涙でぼやけて
でも,おじいちゃんに泣いてる顔みられたくなくて,必死にガマンした
いつも通りに,
「今ね大学でねこういう勉強しててね…」
「この前のあのご飯おいしかったよね」
涙が出ないように必死に言葉を並べた
お見舞いの帰り道。
まだ死んでないけど,おじいちゃんの死が迫ってきていることが怖くなって耐えられなくなって涙が止まらなかった
公園で2時間泣き続けて,目が真っ赤っかになった
多分周りには失恋した女子大生って映ってたかもしれない
でも,そんなこと気にせずに声を出して泣いてしまった
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人はいつかは死ぬ
当たり前だけど,「人はいつかは死ぬ」
これを常に意識している人はいるだろうか?
普通に生活を送っていて,忙しかったり,楽しかったり…流れに身を任せていると「死」というものを忘れてしまう
人はいつかは死ぬ
なのに,身近に死が直面するまで,それに気づけない人間の愚かさ
「死」は案外,身近だ
毎日を流れ作業みたいに生きてない?
公園で泣いてたら,ふと最近読んでいた本にこんな一説があったのを思い出した
「毎日を流れ作業みたいに生きてないかな?」
朝早く起きて,文章を書き,大学に行って研究・実験を進めて…
夜にはSNSチェック・ドラマチェック
そして寝て,また朝が来る
最近のわたしは,タスクをこなす日々に追われていて,「生きている」なんて実感のないまま生きていた
いつ人生の終わりが来るかわからない
だから,もっと1日1日を大切に生きなきゃって
公園でなんどもなんども頭の中で繰り返した
なにか大切なものがあったとしても,大切じゃなくなったり大切にできなくなったりする
ひょんなことがきっかけで,大切にしなきゃいけないものも嫌いになってしまったりする
なにが大切で大切じゃないかわからなくなったときに,一回でいいからこれを思い浮かべてほしい
自分の人生が死に直面している
自分の人生は有限のものでいつか必ずおわる
これを意識するだけで,何が自分にとって大切で,人生において欠かせないものなのか,しっかり考えることができるんじゃないか
これが詳しく書いてある本はこれ
ドンビシャすぎてびっくり…運命だ
著者がイベントに来た時の様子をこの記事に書いたのでぜひ読んでみてほしい
死を意識するからこそ,生を感じられる
死ぬことは,怖いことって,たぶん多くの人が思っている
そして,誰もがその怖いことに直面してるはずなのに,生活していると,いつかは死ぬってことを忘れてしまう
死を意識するからこそ,生きている喜びを感じることができる
だから,わたしは今日から「いつかは死ぬ」ってことを忘れずに,今生きている喜びをしっかりと嚙みしめようと思った
おじいちゃん,まだ死んじゃだめだからね
もっとたくさん話そうね
こうやって考えさせてくれるきっかけを与えてくれてありがとう