面白い企画立てたい!!だけどどうすればいいんだろう…企画のつくり方わからないよ…
広報やメディアの仕事をしていると、必ず「企画をつくる」という段階で悩むことがあると思います
NewsPicksの編集長である金泉俊輔(@kanaizumi777)は、
- 大学在学中から雜誌ライターとして活動
- 『週刊SPA!』編集長
- ウェブ版の「日刊SPA!」創刊編集長
- NewsPicks編集長
と言ったように、まさに編集と企画のどちらも長年経験してきたプロです
そんな金泉さんに朝渋のイベントにゲストとしてお招きし
- NewsPicks金泉さんの企画の作り方
- どういう企画が面白いとされるのか
- 企画を作るうえで心がけていること
のような「企画力」をテーマにお話いただきました!
今まさに最先端の経済や科学のニュースを発信し続けるNewsPicks
その現場にいる金泉さんの生の意見を聞くことができたのは、とても貴重なこと
「企画」について悩んでいる人には役立つこと間違いなしなので、ぜひご覧ください
目次
NewsPicksの企画の作り方のコツは「自分ごと化」すること
(photo by@takumiYANO_)
【NewsPicksの企画の作り方】
企画の作り方の本質は同じ☑︎媒体を「自分ごと化」する能力が必要
☑︎媒体と融合した上で、読者の読みたいものを客観化して企画すること#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
「自分ごと化」と「客観化」のどっちが重要?
大事なのは【自分ごと化】
客観化できる人は世の中にたくさんいる。自分ごと化はみんなができるわけじゃない。女性誌だったらその媒体の人にグッと入れる人が強い。口では言えるけど、難しいのが自分ごと化。 #朝渋 #20代の企画力
— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
これは、以前の朝渋イベントに来てくださったNewsPicks副編集長の佐藤留美さんもおっしゃってました
自分が熱中できないと企画は面白くならない。
なんでも自分ごとに変える変換能力が大切なんです。
どうしても仕事だと、自分がやりたくないこともあって、やらされている感がでてしまうんですよね
そこを「自分ごと化」できたときに、周りとはちょっと違った企画ができると金泉さんは言っていました
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メディアにおける企画三原則
金泉さんが思う、メディアで企画を考えるときに必要になってくる「メディアにおける企画三原則」を教えていただきました!
【メディアにおける企画三原則】
☑︎時事性(ニュース・季節)
☑︎新規性(その企画の切り口・見せ方・視点)
☑︎批評性(常識に対して批判している)メディアだけじゃなくて商品とかの企画も全て同じことがいえる。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
- 時事性
- クリスマス
- 夏
- 話題になってるニュース
- 新規性
- 今までになかった言葉の組み合わせた言葉
- 「え?そこ?」ってなるような切り口
- 批評性
- 常識を疑う視点
- 対立構造をとって議論を呼び起こす
このように、3つを考えながら企画に落とし込んでいくそうです
企画三原則は不変か?
「企画三原則」は不変か?それとも時代とともに変化しているのか?
三原則は不変。ポイントはそれぞれの含有量だと思う。批評性は「べき論」で、NewsPicksはなるべくイデオロギー色がないようにしている。新規性はパターンがなくなっているから難しい。そこをうまく使う。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
メディアに限らず、どの時代・どのビジネスでも企画三原則は使えると金泉さんは言っていました
企画三原則に足すとしたら「社会性・公益性」
企画三原則に足すとしたら
☑︎社会性・公益性
このニュースを読むと、誰が救われるのかっていうのも考えることが必要。でもこれを考えると企画にエッジが立たなくなるから、バランスが大事になってくる。
— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
社会性・公益性を文章にいれることで、誰かのためになる記事が完成されるのですが、その反面、注意を払い、厳密に書かなければいけなくて、固くなりがちなんだそうです
そうすると、難しすぎてしまって結局誰もしっかり読まない記事が出来上がってしまうこともあるのだとか…
多くの人に読んでもらいながらも社会性・公益性をだすという、内容のバランスが難しいと、金泉さんは言っていました
これは、文章をしっかり読むという習慣を持つ人が少なくなって来たからこその課題点だと思います
いかにちょっとでも良いから、スクロールの手をしっかりと止めて読んでもらえるか
ブログというメディアをやってても、そことの戦いかなと考えています
NewsPicksの編集方針は…
【編集方針】
☑︎経済情報で、世界を帰る
☑︎経済を、もっと面白く
☑︎News is not always black and white(人によってニュースは多様な捉え方がある)(→ロゴのシマウマと関連してる!!)
— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
※世界を変える ですね…急ぎすぎてミスタイピング!!
NewsPicksというプラットフォームを起点にして、世の中を面白く、そして変えていくようなものを生み出すことが、編集方針なんだそうです
常識を超える
【常識を超える】
世の中で可視化されてないものを可視化していくこと。みんなが「え?そっちなの?」って思うようなことを思いつく人が企画者に向いてる。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
20人の集団がいて1〜2人、突拍子もない意見を言い始める人とかっていますよね?笑
みたいな感じで…
金泉さんは、そういう意見を言う人の方が新規性を生み出せるため企画者に向いていると言っていました
新しい視点を面白く
【新しい視点を面白く】
一歩先に進んだ有益な情報・報道を企画化して、わかりやすく、面白く伝える。重要なニュースだけど刺さらないモノが多くて、それをどう面白く見せるかを考える。「遺伝子新時代」とかは、難しいものを面白い切り口から伝えている。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
これは結構むずかしいことです…
難しく理解しにくいことを、みんなが理解して興味をもってもらえるように変換して伝える力
それをどの切り口で伝えるのか…これも企画力ですよね
一回、抽象化・一般化して、そこから具体的なものに落としていく…
そういう力が必要になってくるのかなと感じました
半径5mの本音と欲望
【半径5mの本音と欲望】
身近なところの本音・欲望が企画にあるとつい読んでしまう。カネや出世などはよく読まれる。家賃・不動産・資産運用あたりは人気記事。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
自分の関心のあることがタイトルに載っていると、ついクリックしちゃいますよね
わたしだと
- フリーランス
- ダイエット
- 抹茶
というワードがあると、必ずクリックしてしまうし拡散したくなります
そのような人を狙って、多くの人が興味を持っているカネや出世のテーマを記事に入れておくことを意識すると、読まれる記事が出来上がっていくそうです
企画の奥義は見出しが立つか!
【企画の奥義】見出しが立つか
短い!わかりやすい!今までにない!
これがベストなタイトルの付け方。
例)韓流経営LINE、お金2.0、港区おじさん
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
一番、悩むところですよね…
わたしもブログを書いているときに一番悩むのが見出しです
- 短い
- わかりやすい
- 今までにない
これをうまく盛り込むのって本当に難しいんです…
あれも!これも!ってなると長くなってしまうので、いかに短いタイトルで伝えたいことを伝えられるのかが勝負になってきます
NewsPicksの記事は3つの要素をうまく取り入れている見出しが多いので、見て真似していこうと思いました
企画をだすときの6つのテクニック
先ほど、企画三原則を紹介しましたが、それを使ってどう企画を作り上げていくかのテクニックを金泉さんが紹介してくださいました
企画に困った時はテクニックから逆算すること
☑︎極大化・極小化
☑︎時間軸をずらす
☑︎争いの形式をとる
☑︎キーワードを生み出す
☑︎逆張り・意外な組み合わせ
☑︎定番ネタ・ランキング化これを織り込むと、より人に伝わる企画がつくれる!
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
企画三原則→6つのテクニック
という順序で落とし込んでいって企画を考えるのもいいのですが、最初の企画三原則から思いつかないときは
6つのテクニック→企画三原則
という順序で考えてもいいそうです
朝渋だと、「朝から活動する」という「時間軸をずらす」というテクニック一つから企画が出来上がってますよね
このように、企画の切り口は決まっていますが、どこから企画をつくっていくかは人それぞれだということがわかります
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企画力を鍛えるためには「常識を疑う」こと
企画力を鍛えるために日々どんなことをしているか?トレーニング方法は?
常識を疑うこと。みんながいいと思ってるものに「本当にそうなの?」って考える。現生利益だけを取り入れるようにすると常識一般論に染まっていってしまう。そこをオフにして裏を見ると企画力がつく。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
☑︎自分ごと化する力
☑︎物事を斜に構える力この2つを兼ね備えることが編集者、企画者に向いている。素直でいいやつは企画者には向かない!
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
素直でいい奴は企画者に向いてない!!
グッサグサきますね…笑
なんでも「うんうん」頷いているよりも
- それって本当にそうなの?
- みんながいいって言ってるけど、いいのかな?
こんな感じに、常識を疑うことから企画が生まれてくるのです
ホリエモンなどはそれがとても上手で、どんなニュースでも斜に構えながら読んでいるから、継続的に面白い企画が出てくるんだとか…
企画力は制約をかけてこそ力になる
企画力をつけるためにはどうすればいいのか?
金泉さんが考える企画力の鍛え方を紹介していただきました
文章を長くしたり、企画を多くしたりするのは力にならない。
いかに短くするかに注力してほしい。そうすると編集力・企画力が磨かれる。制約がある中で、いかに重要な要素を抽出して伝えるのか考えてトレーニングするといい。 #朝渋 #20代の企画力
— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
先ほどの見出しの「短く」というものと同じで、制約があればるほど、その中でどう伝えるか考えるようになります
なので、制約が編集力や企画力を伸ばしてくれる要素になってくれるのです
特に、テレビとかはそれが顕著に現れているそうで…
テレビは箱は終わってるけど編集・企画能力がすごいから、テレビから学ぶことが多い。
テレビはまだまだ終わってない。
— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
CM前の10秒コメントや番組内でのコーナーなど、限られた時間という制約がかなり強い中で何をどう伝えるのかを考えて学ぶ機会がテレビにはたくさんあります
金泉さんは、「テレビの企画力はすごくて、オワコンなんかではない。まだ見習うべきところはたくさんある」と言っていました
テレビを見なくなった20代は何を見ているのか…はこちらの記事をご覧ください
地方の新聞社はコンテンツリッチで優秀な人が多い。だけど忖度コストが高すぎる。企画三原則の前の段階に問題があると思っている。それは年代が上の人が多いから。
でも基本的なことを学ぶには、とても良い場所。制約がある中で働くことで、将来的にすごい力がつくと思う。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
地方新聞社も、テレビと同じように課題も多くオワコンと言われているけど、制約がある分成長機会がたくさんあるのではないかと、金泉さんは言っていました
自由な環境・制約が多い環境
どちらもメリット・デメリットはあることがわかりますよね
「人たらし」の共通点とは?
金泉さんは、今のキャリアを築くまでに「半径5mの人との出会いに恵まれてここまでこれた。」と言っていました
自分ひとりだけではなくて、いろんな人と繋がって行くことで、人生をスケールさせることができたんだそうです
そして、そうやって繋がりをすぐつくれるような人は、企画力や文章が上手い人が多いのだとか…
対人スキルが強い人ほど、いい企画がつくれる。
(他の人が聞けない、大物の本音を出せたりするから)
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
対人スキルが強い=「人たらし」
であることが重要になってきます
「人たらし」な人の共通点は?
代表的な人は箕輪 @minowanowa さん。共通点は「基本失礼」っていう距離感を人にできる。側から見ると失礼だけど、本人からすると「嬉しい」距離感をつくれる。人たらし力とそのあとのフォロー力がある。
— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
「人たらし」の人は、人脈が広いわけじゃない。
特定のコアな人にだけ「人たらし」でいる。深く狭くの人の方が多い。
— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
「人たらし」って聞くと良くないイメージがありますが、接近された本人からすると「嬉しい」距離感をつくることができるので決して悪いものではありません
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金泉さんがもし20代だったらしたいこと…
金泉さんが20代だったら、どんなことに取り組む?
自分が活躍できるところをずらしていく。ここは自分のキャリアとしてどうなのかなって思ったら、仕事のフィールドをずらしていく。できれば先輩の少ないところに。そうすると、そこに新規性が生まれるから。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
予想できるキャリアはつまらない。
だから、20代だったら編集力を活かせるスタートアップ企業に就職したい。それはメディアに限らず、あらゆるビジネスで編集していきたい。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
いろいろな環境で働いて来たからこそ出てくる金泉さんの言葉は、今回参加していた多くの20代の人たちに刺さったんのではないでしょうか?
「自分が活躍できるところをずらしていく」
就活前の大学生や勤めて3年目という人がイベント参加者に多かったので、この考え方はとても参考になると思います
20代のNewsPicksの使い方
20代のNewsPicksの使い方
知らないことをしっかり受け入れて、読んだニュースにしっかりコメントしてみる。それがアウトプットになるから。西村 @souta6954 さんもニュースにコメントをつけてメルマガで流すとかをしていた。プラットフォームにのっかる気持ちで使ってみる。
#朝渋 #20代の企画力— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
つい「自分なんて…」って思ってしまいがちですが、人によって視点は必ず変わってくるので、どんどん積極的にコメントしてみましょうというのが、金泉さんが思う20代のNewsPicksの使い方なんだそうです
西村さんも、昔NewsPicksでコメントをめちゃくちゃしていて、そこからフォロワーが増え人生がいろいろ変わるきっかけになったと言っていました
自分なんて…って思っているひとは、こちらの記事の目次『あなただけしか書けないnoteを』をご覧ください
最初から読みたい人はこちら→
企画力をつけるために「自分ごと化」することから始めよう
「自分ごと化」することは、口で言うのはいいけど行動するのが難しい。恋愛して結婚するくらい「自分ごと化」できることを見つけてくることが企画を考えていく上で重要だから、それを意識して行動していてほしい。
— なまっちゃ@女子会ネタ (@namatcha_) 2018年10月9日
口で言うのは簡単だけど、行動するのが難しい
あらゆることを「自分ごと化」することに言えるなと思いました
ダイエットだって英語の勉強だって、痩せる!喋れるようになる!と口で言うのは簡単だけど、自分ごと化して生活に組み込んで目標達成できる人はほとんどいません
企画も、やる気があっても潜在的にやらされているという感覚が身についてしまって「自分ごと化」できない人が多いのではないでしょうか?
企画三原則や6つのテクニックなど、今すぐに使えそうな超有益情報を金泉さんが教えてくださいましたが、それ以前に「その企画を自分ごと化する」ところから意識的に変えていかなければいけないなと思いました
企画力の前に、自分ごと化力
(語呂悪い…笑)
金泉さんのお話は、ブロガーである私(@namatcha_)にとって学びが多かったです
しっかりと、今回のお話もブログとして整理して、自分ごと化し落とし込んでいこうと思います
金泉さん、朝から素敵なお話ありがとうございました!
同じくNewsPicksの副編集長の佐藤留美さんも、イベントに登壇していただいたので、ぜひレポートをご覧ください!
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