来場者数 100人
#朝渋ブランド(ツイッターのタグ)で全国2位トレンド入り!
そんな大熱狂したのが,4月16日に行われた朝渋の著者と語る会です
ゲストは,山口 義宏さんです
山口さんは,これまで100社を超える上場企業クライアントに対し、ブランド~マーケティング戦略策定、CI、商品・デザイン・広告施策の実行、グローバル市場戦略などの支援を提供しています
山口さんの著書「デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール」はブランディングについて「わかりやすく・内容は濃く」書いてある一冊です
今回は,この本をもとにして
- ブランディングとはなにか
- ブランディングするためには具体的に何を考えればいいのか
ということを,とにかくわかりやすくお話していただきました
わたしはイベントのお話だけでは物足りなくなり,イベントのあと思わずポチッとしてしまいました笑
「自分にはブランディング必要かも…」と少しでも思った人はぜひこの記事をよんでください
ブランディングのヒントが見つかって,今の状態から前進することができれば嬉しいです
目次
ブランディングとは「記号」と「価値」が結びついたもの
ブランド=頭の中で「識別記号」と「知覚価値」が結びついたもの
記号→CMが始まる時の決まった音,ソフトバンクのお父さん
価値→さわやか,刺激的ブランドは高級って意味だけじゃない。
#朝渋ブランド— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月15日
識別記号と知覚価値が相互に結びついた時に,初めてブランディングができたといえます
値段が高いもの=ブランド
と思っている人が多いですが,それは誤解です
ブランディングは,この「記号」と「価値」を結びつけることができれば,どんなこともブランディングができるんですよね
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ブランドが作れる秘訣は「一貫性」があるかどうか
ブランドが作られる秘訣は「一貫性があるかどうか」
行くたびに違うイメージだったらどう思うか?一貫性があることで「この会社だ!」と認識することができる.
#朝渋ブランド— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月15日
CMとか見てると
って思うことが多い会社ってすごいあると思うんです
あまりに変わっていると,「あの会社といえば」という認識ができにくくなりブランディングの妨げになってしまいます
スタバはマス広告をやらない
そのため,ブランディングがうまいスターバックスは,新聞広告を1回やったきりマス広告からは距離を置いていました
これはSNSなど,そのほかの部分で一貫して宣伝を行なっているから
つまり,マス広告やらないとブランディングできないという訳ではないんです
時系列での一貫性を大切に
でも,何十年もずーっと同じ宣伝方法だとやっぱり廃れてきてしまいます
10年前はmixiに広告を出していたとしても,いまはインスタグラムの方が宣伝効果があったりしますよね
このように,マーケットのニーズを汲み取りながらイメージを変えないことがブランディングでは重要になってきます
市場が変化する中で,どうやってブランドの一貫性を保つかを考える必要があるんです
ブランディングには「顧客体験」に注目すべし
いい体験したけどリピートしていないことはたくさんあるよね
→人に説明できない体験だから他人に説明できるような文脈ができると印象にすごく残る.「なぜいいのか」を同時にインプットすることがすごい大事
— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月15日
これは,以前朝渋のイベントにきていた佐藤さんも,同じようなことを言っていました
そのときのイベントレポートはこちら
モノだけじゃなくて,モノ以外でどう差別化していくかが大事になってくる.体験全体を考えてからモノを考える流れが売れるようになってくる.価値ある体験を提供するのが大切.
#朝渋ブランド— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月15日
どんなにものが良くても売れないものはこの世の中にたくさんあります
その原因として考えられるのが,それを買った後の顧客体験までを描けていないからです
モノがあふれる今の時代,ものを売ったあとの体験をどこまでデザインできるのかが売れる秘訣になってきます
宣伝するときは体験から導入せよ
エコカーの宣伝するときに「その車がいいですよ」じゃなくて「エコな運転をするためには…」みたいなお知らせだったらすんなりと受け入れることができる.頻度が高くてもうっとうしく思われない.顧客体験の改善を切り口にするといい感じになる.
#朝渋ブランド— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月15日
宣伝でも同じです
メルマガとか,宣伝ばっかだと見ずに消しますよね
それも.やっぱり売ることだけを考えて顧客体験を意識していなかったからなんだと,山口さんのお話を聞いてわかりました
「Minimal」のブランディングで気をつけていることは?
顧客体験をとにかく提供.店舗に入ってらまず試食してもらうなど,対面で顧客と接するようにしている.変えちゃいけない部分が変わらないように常に軌道修正.https://t.co/PI46vPF6mR
#朝渋ブランド— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月15日
山口さんが手がけている『Minimal』というチョコレート専門店も,「顧客体験」に重きを置いているそうです
普通のチョコレート屋さんではやらないようなワークショップなどを開いて,体験してもらいそこからお店のことを知ってもらうっていうブランディングを行なっているのだとか…
感情を喚起する2つのアプローチ
(photo by@takumiYANO_ )
みなさんが商品を「買いたい!」って思うときはどんなときですか?
山口さんは,顧客の感情を喚起するアプローチの方法は2つの場合があると言っていました
- チャンス喚起:より良い未来がある喜び
- リスク喚起:やらなきゃ未来がやばいという焦り
のどちらかからアプローチして「買いたい・買わなきゃ」の感情を喚起します
しかし,リスク喚起の方はやりすぎるとプランドがなくなる可能性があるのだとか…
日本ではちょっと刺激的なリスク喚起はあまり受け入れられないようですね
でもハイリスクハイリターンということで,ウケれば効果は抜群なので取り組む価値はあると言っていました
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ブランディングと販売活動
ブランディングと販売活動を一緒にしてしまっていませんか?
ここを間違っている企業がすごい多いという山口さん
ブランディングと販売活動は混ぜてはだめで,並行して違うアプローチをする必要があるといいます
いい例なのが,ユニクロ
ユニクロのCM(ブランディング)は,綺麗な女優さんをつかってスタイリッシュなテイストになっています
でも,ユニクロのチラシを見ていると「安売り!」みたいな大きな文字でCMとは相反するイメージになっているのがわかると思います
(ぜひ,ユニクロで検索して見てみてください!)
このように,ブランディングと販売活動を両立しているところはうまくいっている企業が多いです
インサイトを理解するための2つの方法
インサイトとは,消費者の行動や思惑などを分析して「買いたい!」となる購買意欲の核心やツボのことをいいます
そのインサイトを理解するには2つの方法があります
インサイトを理解するためには
1.他人の感情は自分の感情のストックと照らし合わせて理解するか
→どれだけいろんな体験を積んで引き出せる感情のストックを貯めておく2.行動は嘘をつかない
→好きなタイプを聞くより過去付き合った人のタイプの共通化を見出した方が本音である#朝渋#朝渋ブランド— みかさん (@mimimimimikasan) 2018年4月15日
例えば,自分が他人の感動を理解するとき,過去の感動の体験と重なって「あの時に味わった感動と似ている…」って思えて初めて理解することができるんですよね
体験が重ならなければ,なかなかそのままを理解することは難しくなってきます
インサイトを理解するためには,とにかくいろんな体験をしてストックをためておくことがすごい重要になってくるそうです
そうすることで,顧客のニーズを正確に汲み取ることができ,会社のブランディングに役立てやすくなるんですね
いろいろなことに興味をもつべし!ということは,角田陽一郎さんの朝渋のイベントでも言っていました
ぜひ,この記事も読んで共通部分を見つけてみてください
ブランディングの考えをチームで統一するには?
ブランディングしよう!!ってなっても,やっぱり大きな組織になると難しいもの…
他人のことを理解するのが難しいのと同じで,他人が思うブランディングを理解するのも難しいのです
では,どうしたらいいのか?
【ブランディングに対する考えをチームで統一するには?】
・個々人がおもうブランディングのメリット・デメリットを汲みとる
・いま熱烈に支持してくれている顧客がなにを欲しがっているのか考える— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月15日
結局,1つい1つ共通認識を汲み取っていくことしかないんですね
質問タイムでもこのような組織の中でブランディングの意識を広めるには?という質問が出ていたので,みんなが思っている悩みなのかもしれません…
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ブランディングのために変えること・変えないこと
設定した知覚価値は3〜4年変えない。ブランディングのための戦略は短期的に変えてくる。変えるところ・変えないところをしっかり見極めるのが大切になってくる。
#朝渋ブランド— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月15日
知覚価値は変えない
戦略は変える
これを意識してブレないだけで,ブレてしまった企業とのブランディングの出来に差がうまれるそうです
ブランディングは難しくない
ここまでの話を聞いて
って思っている人も多いんじゃないでしょうか?
でも,「安心してください」という山口さん
ブランドって広めるのは大変だけど,概念自体は難しくない。今自分の居場所で,お客さんがどういう知覚価値があるのかを書き出すことで,ブランディングを考え始める一歩になる。
#朝渋ブランド— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月15日
概念が決まってしまえば,あとはそれに従って行動するだけ
まずは第一歩を踏み出すのが大切だそうです
ブランディングで事業戦略の後押しができることは間違いないそうなので,真剣に考えてみてもいいかもしれません
ブランディングについて正確に知ることから
日々,いろんなブランドに囲まれて生活している私たち
そのブランドが
- どうやってブランディングしているのか
- どのようにして時代と共にブランディングを変えてきたのか
をもう一回学び直してみてると,ブランディングについて新しいことが見えてくるかもしれません
もっとブランディングのことについて深く知りたくなって、さっきポチっちゃった!山口さんのプレゼンが上手すぎたから、そんな山口さんが書いた本を読みたくなったよね。あの分かりやすくてまとまってる喋りは真似したいレベルですごい良かった✨#朝渋ブランド
— なまっちゃ (@namatcha_) 2018年4月16日
はい,ポチって読ませていただきました!!!
図解が多くて,とにかくわかりやすかったです
なのに内容は濃くて,これは何周も読む本リストに追加されました!笑
本日は、朝渋という早朝勉強会で新著内容の講演をさせていただきました。朝7時半スタートにも関わらず90名越えで、主催者の方からは、朝渋史上最多の集客だったと聞きました。朝からお集まりいただいた皆様、ありがとうございました! #朝渋ブランド pic.twitter.com/L62BhTDf0Y
— 山口義宏@インサイトフォース (@blogucci) 2018年4月16日
山口さん,濃密な90分間を朝からありがとうございました!