オンラインの時代だから,全てオンラインで片付けちゃえー
と,オフラインでやっていたことをオンライン化するのをマーケティングの戦略として考えている人はいませんか?
いつでもどこでもできる便利なオンライン上でやることで,労力や人件費の削減をしようとする企業は少なくありません
でも,全てオンライン上でやりとりすることって本当にベストな方法なんでしょうか?
オフラインでお客さんと関わる機会をなくしてしまうことはいいことなんでしょうか?
また,今までやっていた方法を大きく変えるのは難しく,オンライン上に移す意図をつかんでいないと難しいですよね
今回は,そんな悩みを解決してくれるようなお話を,「世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略」の著者でありオイシックスのCOCOの奥谷孝司さんと特別ゲストのオイシックスのCMTの西井敏恭さんが,朝渋のイベントでしてくださいました
目次
世界最先端のマーケティングの著者奥谷孝司さん
(photo by @takumiYANO_ )
『世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略』の著者であり,オイシックスドット大地にえCOCO(チーフ・オムニチャネル・オフィサー)である奥谷孝司さんを今回はゲストに招きました
この本は,Amazon Go やAmazon Books など世界最先端のマーケティングを行なっている企業の戦い方を,独自の視点で解説をしています
さらに特別ゲストとして,同じくオイシックスのCMT(チーフ・マーケティング・テクノロジスト)の西井さん。
今までとはちがう,これからの時代に合わせたマーケティング戦略をイベントではわかりやすく,そして面白く解説していただきました
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チャネルシフト戦略とは?
まず,チャネルシフト戦略とはなんなのかを説明します
チャネルシフト戦略とは?
・オンラインを基点としてオフラインに進出
・顧客と繋がる
・それをもとにマーケティングを行なっていく— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
多くの店舗は,商品の選択も購入もオフライン・オンラインのどちらかである場合が多いです
でも,そこをどちらかをオンラインにしたりオフラインにしていくことで,より顧客に密接に関わっていき成長することをを考える戦略です
オンラインとオフラインの融合
チャネルシフト戦略をしている企業はまだ少ないですが徐々に増えてきています
奥谷さん:店舗というものの考え方を変えていく。オフラインの体験の考え直していかなくてはならない。amazonがホールフーズ買収したのも「移行」ではなく「融合」。チャネルのデジタルトランスフォーメーションとは競争戦略である。#朝渋 #チャネルシフト
— こが (@kg_yt7) 2018年3月13日
選択がオンライン,購入がオフラインだったら勝てるんじゃないかと思っている。オフラインでお客さんと接点をつくる。
・BONOBOS(https://t.co/MWc186Vtbg)
・ZOZOSUIT(https://t.co/HHZaKf41gv)— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
BONOBOSが店舗に置いているのはサンプルのみ。QRコードで買い物。会員かどうかを確認され、それによって値段が変わったりする。後日家にモノが届く。以前朝渋に来てくれたファクトリエさんの「店舗体験からのオンライン購入」、ZOZOTOWN「自宅の試着化」も同じことが起きている#朝渋 #チャネルシフト
— 中村 朝紗子(もに) (@monichild) 2018年3月13日
warby paker(https://t.co/Beu3UBQDid)はつながりによってマーケティングの容態を変えている。#チャネルシフト #朝渋
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
リアルからネットへの完全移行をするのではなく,融合をすることがチャネルシフトで重要になってくるんですよね
オフラインでの体験(買い物)はやっぱり重要。オフラインとオンラインの融合した店舗が増えてくる。
・商品に値段が書いてなくて,アプリで値段を確認する
・アプリ上のレコメンド順に商品が並んでる
・オンライン上の値段によって商品の値段が変わる— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
でも,まだそれに取り組むことができている日本の企業はごくわずか…
店舗というものの考え方を変えていかなければ,アマゾンなどに市場を取られてしまう可能性があるそうです
チャネルシフトは接客の高度化ができる
チャネルシフトをする理由は,お客さんの特別な体験届ける価値を高めるため
接客の不要化を目指す企業が多いですが,それは少しちがうと奥谷さんは言っていました
接客の不要化→接客の高度化
チャネルによって顧客とのつながりを創り出す。じゃないと2度とお客さんが戻ってこない可能性がある。店舗にいっぱいお客さんがいればいいわけじゃない。#チャネルシフト #朝渋
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
なぜ,オンラインだけでもいいはずのAmazonがオフラインに進出していくかというと,市場がまだまだオフラインがメインだからなんです(9割はまだオフラインだとか…)
そんな中で顧客と密接に繋がりつづけるには,他とはちがう特別な体験を提供して印象に残すようなことを提供しなければいけません
それをできるのがオンラインなんです
チャネルシフトをすることで,顧客にあった購買体験をしてもらうことができます
【単なる店舗体験→行動データに基づいた提案のある購買体験】
事前にお客さんとつながっていることで,お客さんもスタッフもお互いに無駄のないコミュニケーションをとることができる。大量陳列をすることもなく,お客さんのニーズを満たすことができる。#チャネルシフト #朝渋
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
Amazon Booksはチャネルシフト戦略をとっている良い例。プライム会員を大切にしたり,無駄を徹底的に排除している。接客をパーソナライズ化するには,やっぱりオンラインでつながらないと難しい。
IT × マーケティング が本当に重要。#チャネルシフト #朝渋
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
大量陳列からショールーミングへ
=apple store接客の不要ではなく接客の高度化が起きる
=たくさん人が来ない&事前情報がある&接客すべき人がくる— みかさん (@mimimimimikasan) 2018年3月13日
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オイシックスのチャネルシフトのこれからの取り組み
チャネルシフトするために,実際にオイシックスがこれからどんなことをやろうと考えているのでしょうか?
Q.チャネルシフト時代で,オイシックスでどんなことをやろうとしているの?
店舗化率を増やしオンラインへの入り口としての体験作りをしていきたい。どうやったらチャネルシフトを体現できるかをいろいろやっていこうと考えている。いかにオフラインで面白い買い物ができるか。#朝渋 #チャネルシフト— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
よく買うものを自動で定期的にカゴに入ってるようにして,その人だけの便利な買い物を提供していきたい。そういうブランドをオイシックスで作っていく。#朝渋 #チャネルシフト
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
いかに「オイシックスだからこそ!」という特別な印象を与えることができるのかを,考えてこれからどんどん新しい取り組みを行なっていくそうです
まだまだうまくシフトをしていけてはいないものの,マーケティングの基本となる4Pを少しずつシフトしていくことで,より良いお客さんとの繋がりを作っていきたいと言っていました
4Pとは?
- Place
- Promotion
- Price
- Product
→詳しい説明はこちらのサイトへ(事例で解説!マーケティングミックス(4P)とは)
このままいくとアマゾンに販売場所を取られてしまけど,それとは違う体験とかを顧客に提供していかなきゃいけない。「野菜はここで買おう」「食品を買うならオイシックスだな」って思ってもらえるようになるようにしていかなきゃ全て市場を取られる。#朝渋 #チャネルシフト
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
今日はなにを作ろう?はまだ「作らなければいけない」というところに意識になってるんですよね
だから「なにを作ろう?」から「なにを食べよう」へ料理を作ることが楽しいものとして取り組んでもらおうとしているのがオイシックスなんです
今日なに作ろう→今日なに食べよう
ってなるようにしたい。そのためには,どれくらいの材料を使うのかロスがどれくらい出て,それをどの料理に使えるのかをデータ化していって,あまりが出て嫌な気分にならないように,楽しく料理ができるようになる必要があるなって思ってる。#朝渋 #チャネルシフト
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
チャネルシフト戦略する心得
最後に,奥谷さんが考えるこれからの戦略について語ってくれました
Q,メーカーはこれからどうあるべき?
買うだけじゃなくて,買った後にどうなるかっていうのをもっと考えなきゃいけない。売れたかどうかじゃなくて,使用・消費をもっと見るべき。#朝渋 #チャネルシフト
— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
良いものをつくれば売れる時代は終わって,そのあとにどんな体験を顧客に与えるかで企業の成長が変わってくるそうです
良いものを作れば売れる時代ではなくなってきてる。ファンをしっかり捉えればビジネスはうまくいく。
(やっぱりファンなんだ…どの人もファンを大事にすることがこれから大事って言ってるな。)
#朝渋 #チャネルシフト— なまっちゃ@理系女子大生ブロガー (@namatcha_) 2018年3月13日
いかにお客様とデジタルで繋がり,チャネルシフト戦略を進めていくか
チャネルシフトも結局は人
今回のイベントで思ったのは,やっぱり人との繋がりが大切だということ
今までに何回も朝渋の著者イベントに参加してきましたが,どの回も最終的には「人」「ファン」とどう関わっていくか考えることが成長するために重要なことになっていると感じました
良いものを作っていれば売れる時代は終わり
→ブランドではなくお客さんとの繋がり方で売れてゆく時代。
商品企画×IT×マーケティングのハイブリッドな人材が求められてゆきますね。
オイシックス的には確かにAmazonFleshは気になりますねー
#朝渋 #チャネルシフト— ダンヒロユキ@お仕事自動化中 (@hdan0202) 2018年3月13日
並べれば売れる時代ではない。なので、つながりが大切になってくる。ブランディングでは時間がかかりすぎる。
— Ryo Nagata@コミュニティマガジン (@SsfRn) 2018年3月13日
奥谷さん,西井さんの話をもとにして,チャネルシフト戦略を自分の中でどう活用できて,良い方向に迎えていけるのか考えなければいこうと思います
自分の周りの人が面白く楽しくなるようなチャネルシフトをしていきたいですね
\ これからのマーケティングが知りたいなら読むべき! /
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[余談]朝渋イベント中は必死につぶやいてます…笑
まるでコールセンターのお客様対応のような勢いでイベント中はカタカタしながら呟いてます
今日のTwitter三兄弟です。#朝渋 #チャネルシフト pic.twitter.com/sRzZH3hVgB
— 5時こーじ☀️ (@kojijico) 2018年3月13日