もし毎日ちょっとずつ体が動かなくなっていったら、あなたはどうしますか?人生諦めますか?
体の動きが日々少しずつ不自由になっていき、最終的には植物状態となって命を絶ってしまう「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」
博報堂に就職し、彼女と結婚する手前で幸せの真っ只中
そんなタイミングでALSを宣告された武藤将胤(むとうまさたね)さん
もしALSを宣告されたら絶望に陥って何もできなくなりそうですが、武藤将胤さんはALSの患者、その家族、非患者のQOL(Quality of Life)の向上に貢献するコンテンツ開発・支援活動を実施する「WITH ALS」を発足し、積極的に啓蒙活動を続けています
今回はそんな武藤将胤(以後、マサ)さんが書いた「KEEP MOVING」の本の内容に触れながら、動き続けることの大切さを紹介できたらなと思います
目次
ALSになっても「生きたい」って思えるように
みなさん、「バケツチャレンジ」を覚えてますか?
有名人などが氷水を頭から被って動画をUPし、ALSの治療法の開発を支援しようという目的で始められたチャリティー・キャンペーン
バケツチャレンジとして、ALSの啓蒙活動が世界中に広まっていました
これによって急速に認知されたんですが、今はその活動も終わってしまい忘れてた人も多いんじゃないでしょうか?
マサさんは自分がALSになったことで、もう一度世界中の人に
- ALSとは何か
- ALSになっても生きたいと思えるようになるにはどうすればいいのか
を考えてもらう機会を設けるためにALSの啓蒙活動を行なっています
ALSはまだ完全に治る病気ではなく、治療法は見つかっていません
世界中で多くの患者さんたちが苦しんでいます
だけどバケツチャレンジによって、誰か一人の行動がこのように大きなウェーブとなって広まることが実証されたというマサさん
このように、一人ひとりが自分のできる範囲で行動し続ける「KEEP MOVING」することで世界中にALSのことが広まり治療の研究が進んで欲しいという思いがあって本を出版したり新しい取り組みを行なったりしています
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武藤将胤さんの「限界を作らない生き方」
本の最後に限界を作らないようにするために、マサさんが心がけていることが5つ紹介されてます
そのなかで心に響いたことを2つあげます
できないことにくよくよしない。できることを最大化させる。
これは、よく私が考えてしまうこと…
自分ができないことばかりに目を向けてしまい、憂鬱な気分になります
そうすると、どんどん自分のできないことが目につくし自信を失っていくんですよね
そうじゃなくて、今できることに目を向ける
マサさんは音楽が大好きでバンドを昔からしていたんですが、体が次第に動かなくなってきて音楽を演奏することができなくなっていきました
そんな時に思いついたのが 「EYE VDJ」
目は比較的最後まで動くということを知って、目でDJする機器を開発しちゃったんです
他にも体が動かなくなったことで服のボタンを外せなくなって着ることができなくなったら、ボタンがなくてもかっこいいと思える服を作ろうということでファッションブランドを立ち上げています
また、ALSの人が使うための車椅子が高くて買えないということで、パーソナルモビリティ「WHILL」のカーシェアリング事業を始めたり…
このように、マサさんはできないことに目を向けるのではなくて、できることを最大化させることだけをしていたんです
そうやってできることを続けることで、前を向く勇気が湧いてきて自分に自信を持つことができたそうです
この本を読んでいると、できないことでくよくよしている場合じゃないなって力をくれるんです
アイデアはとにかく形にしてみる
アイデアって最初は「〜だったらいいな」って感じで妄想からはじまりますよね
でも、多くの人は妄想止まりなんです
そうじゃなくて、まず形にすることが大事だとマサさんは主張します
マサさんはまさしく、「これがあったらいいな」をALSの時に感じたらそれを作ってきました
音楽にしろ服にしろカーシェアリングにしろALSを広めるための団体にしろ
(めっちゃいろいろやってる)
いいなって思ったらすぐ行動してすぐ実現させているんです
妄想を妄想のままで終わらせていません
KEEP MOVING 諦めずに続けることの大切さを教えてくれる
諦めないこと・続けることの大切さを教えてくれます
でも、それをすることは簡単ではありません
だからこそ、どんどん自分の動きが制限されていく中でも、できることを最大限に生かして行動していく武藤将胤さんの力強さを感じることができる本です
以前「継続したただけで上位にいける!?継続あるのみ!」という記事でも書きましたが、自分が好きなことを続けるだけでいいんですよね
その大切さをこの本が全力で伝えてくれています
今の状況が不自由でちょっとくじけそうな人は、ぜひこの本を読んでください
あなたに力を与えてくれること間違いないでしょう