今,あなたの着ている服は日本製ですか?
ほとんどの人が,メイドインチャイナや海外から輸入されたブランドを着ているんじゃないでしょうか?
今回は,そんな時代になっていく中で,メイドインジャパンを徹底的にこだわった結果,浅田真央さんなど著名な人にも愛されているファッションブランドのFactelier(ファクトリエ)代表取締役の山田敏夫さんが,どうやってそんな現代の流れのなかで愛されるブランドを作ってきたのか,経営者目線で語ってくださいました
- 愛されるブランドの作り方
- 仲間を取り込む方法
- 起業して苦しかったときに折れずに前進し続けた方法
全ての人ができる「愛される方法」とは一体なんなんでしょうか?
目次
代表取締役・山田敏夫さん
(Photo by @takumiYANO_ )
ライフスタイルアクセント代表取締役,山田敏夫(やまだとしお)さん
大学在学中に,フランスへ留学した際にグッチ・パリ店で勤務
2012年にライフスタイルアクセント株式会社を設立し,同年10月に「Factelier(ファクトリエ)」をスタート
メイドインジャパンの工場直結ファッションブランドとして,職人の情熱と最高の技術がつまっており,本物の商品を作りつづけお客様に届ける,愛されブランドとして確立
実際に国内の600以上の工場へ直接足を運ぶことで,世界一流のブランドから依頼されるような工場のみと直接提携し,洋服を生産
その高品質と,決して高すぎない適正価格から,日本のみならず世界にも熱狂的なファンがいるブランドになった
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毎日1通の手紙を書く
山田さんは,毎日1通の手紙を書くことを,決め事として行なっているそうです
それにはこんな理由がありました
毎日1通手紙を書いている.
心が変わって行動が変わることはない.行動を変えることで,心が変わる.
決め事を1つやり続けることで,心律することができる #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
コントロールできるのは行動だけ!だから,とにかく行動して,他のことを変えていくのが大事だと思っている.
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
なかなか,自分の決めたことを続けることって難しいですよね
でも,自分の行動をコントロールできるようになって初めて,マインドの方もコントロールできるようになってくるそうです
メンタリストのDaiGoさんも,そういう習慣づけて他のことに力を入れることをWillPower(ウィルパワー)を節約するといってました
これをすることによって,他のことに意志の力を注ぐことができ飛躍的に人とは差をつけられるのだとか…
気になった人はぜひ,こちらの記事をお読みください↓
このままじゃ日本のファッション業界は潰れる!!
山田さんが起業しようと思ったきっかけをお話してくださいました
小さい頃は店番やって積極をやっていた.転機は,グッチ・パリ店に勤務したこと.そこで,世界の脅威を感じた. #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
日本は量産!でもグッチは1週間に2個バーキンが完成すればよかった!でも,グッチの方がお客さんの心はがっつり掴んでいる
このまま進むと,日本が土台なくて,ファッション業界は負けていく.やばい!って思って企業した. #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
(*ツイート内のGUCCIはエルメスの間違いです…)
世界の有名ブランド『エルメス』
この名前を知らない人はもはや誰もいません
でも,日本の高級ブランドで世界中のだれでも知っているブランドってあるでしょうか?
山田さんは,パリに行ったことで,土台が日本と世界とでは全く違うあることに気づきました
日本に『日本製』がほとんどない
今日,イベントの会場でも日本製を着ている人は3人くらい
ほとんどの人が,メイドインジャパンを着てないのが,今の日本の現状です
そんな現状に,山田さんはとてつもない危機感を抱き,ファッション業界を盛り上げるために起業を決意しました
タブーを行うことで,他と差別化
工場の情報を表に出すというタブーをやった.
なんで今まで工場の情報が公開されなかったというと,クレームが工場に行ってしまったり,大きな会社に取られてしまう可能性があるから.理想と現実を思い知ることになる.でも,ファクトリエは全てを公開している.
ここが他社とちがうところ
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
これ,タブーだったんですね
知らなかった…
でも,作っている過程も全て見せることで,よりお客さんに洋服に対して親密感を持ってもらうことが可能となっています
他がやらないなら,自分がやる
そうやってファクトリエという会社のブランディングを築きあげてきました
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AIに勝つには,『感性』しかない
最近話題になっている『AI』
数年後には,ほとんどの仕事がAIに奪われるとすごい話題になってますよね
でも,山田さんはこの現状をポジティブに捉えていました
AIでどこまでできるのか?ファストファッションなどは,全てを機械化して海外でやればいい.でも感性の部分はAIは人間には勝てない.だから感性を磨いていく必要がある.
日本はTOP3に入ってくる.それは言葉・語彙数の数が多いから.#朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
感性を磨けば,日本は世界に勝てる.
少子高齢化とAI化はむしろポジティブ.人間は感性の部分をどんどん磨いて,機械化できるところは,どんどんそうしていけばいい.
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
感性の時代だけど,本物を知らないと感性を磨くことができない.だから,感性を磨くために社員にはいろいろ体験させている. #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
感性…
これが美しいとか,センスがいいとか…
人の心をがっつり動かすことはAIにはできません
同じ作業の繰り返しは人間には負けませんが,人を感動させることを機械が常に与えることはどうしても難しいことは想像つくと思います
そんな時代になっていく中で強いのが,日本なんです
日本独自の文化が,感性を磨けるような国になっていたんです
だから,これからの時代は,形式的な仕事はAIに任せて,感性をひたすら磨くことが重要になってくるんですね
工場に自主性を持たせる方法
ブランド会社と工場は基本的にはバラバラ
会社から工場に,「原価をこれくらいにしてください」という指示を出すのが普通なんです
そうすると,こういうことが起こってきます↓
工場の話し合いは,原価率を低くするためにどこで手を抜くかばかり.手をかけて少し高い服と,安くて手を抜いた服とどちらがいいのか?それをちょっと一度考えてほしい.
ファクトリエは,品質をとにかく保ちたいため,原価率を工場に任せることで,工場に自主性を持たせている.
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
工場に自主性を持たせると,工場の人が休み時間とかでもものづくりを始めたり,リサーチをしたりし始める.
工場自体がマーケティングを始めるようになる.
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
こうやって,ファクトリエは好循環を作り出してきました
工場がマーケティングを始めるようになると,市場価格を知ることになります
だから,最初はすごい高い原価を出してきても,あとになって価格を下げるということもあるそうです
その方が,自分たちが儲かることを知ったから
- 最初から,低い原価を提示して,工場にいかに少ない費用で服を作るか考えてもらう
- 工場自体に品質を保てる原価を考えてもらい,最大限の力をだして売れるためにはどうすればいいか考えてもらう
この二つだったらどっちがいいかは明確ですよね
もちろん2つ目です
ファクトリエはこの方法で,最高品質で価格を抑えた服を提供できるようになりました
お客様は神様じゃない!
「お客様は神様じゃない」
お客さんは同志・仲間!だから手紙を書いていろんな人に会って,同志を作っていった.
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
どんなお店でも
お客様=神様
と捉えられがちな業界
でも,「お客様は神様精神」で潰れた企業はいくつもあります
ファクトリエにとってお客様は仲間
一緒に同じ夢に走り続けて,熱狂してくれる仲間
そうやって一緒に夢に巻き込んでいくことで,より信頼を勝ち取り,そして業界でも生き残っていける秘訣になっているのかもしれません
だから,まだ起業したてのときは,いかに感動や熱狂をお客さんに与えられるかを重要視していたそうです
小さい会社の宣伝広告費は「口コミ」
なんか知らないけど好きって時に口コミになる.どれほど頑張ってもその段階までいかないと拡散されない.
そのためには「感動=熱狂」が必要だと思っている
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
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一緒に熱狂できる仲間を作る方法
同志・仲間→熱狂
①サプライズ(期待値を大きく上回る)
②コミュニケーション:絆(偶像→親密,認知→身近 に変化してきている)— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
サプライズって,感動しません?
嫌いな人もいますが,そこまで考えてくれてたんだって思うと,私はなぜかその人のことが好きになっちゃいます笑
そしてコミュニケーション
まさしく,最近はいかにお客さんとの距離が近いかがヒットの要因になってきました
インスタも,偶像と親密を行き来しているから,ユーザに絶大なる人気を誇りました
例えば,写真ではキメキメのアイドルがコメント返信してくれたりとか,ストーリーズでプライベートな部分を見せてくれたりとか…
AKBもそうですよね
総選挙の順位からも,時代の流れを感じ取ることができると思います
実力値=熱狂的ファンの数
だから実力値をどんどん上げていくのが,成功への道
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
そして,こうやって熱狂的ファンを増やすのも実力のうち
だからこそファクトリエは,実力をつけるためにいろいろな工夫をしていました
「会いにいける職人」といったような工場ツアーをしていて,親密・親近感を持ってもらっている.そうやって,同志を抱いている人を熱狂させていくようにしている.
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
サプライズとコミュニケーションをうまくマーケティングに取り入れていくことで,ファクトリエは一緒に熱狂してくれる仲間を取り込むことができたんですね
かっこ良すぎるファクトリエの夢
いや,これかっこよすぎて,キュンってなりました…笑
『新しいマーケットを開拓』
目的は前進すること.横と戦うこと(マーケットを奪うこと)ではない.かっこよすぎる…
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
ライバルは自分
周りと比べずに,己の道をいく
かっこいいですね…
ファクトリエの戦いは世界
資本経済から応援経済へ
資本経済→応援経済
日本はこの経済に少し乗り遅れている.だから,そこに追いつきたい,追い抜きたいと思っている. #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
これは,SHOWROOMの前田さんも,キングコングの西野亮廣さんもよくいってますよね
いかに周りを巻き込むことができるか
応援してもらえるような存在になるか
もう,自分個人で稼いだり影響を大きくする時代は終わりに近づいているのかもしれませんね
前田さんと西野さんも,過去のイベントに似たような内容をしゃべっていたので,詳しく知りたい方はぜひこちらのイベントレポも読んでください
革命のファンファーレ,人生の賞賛にもここへんのことが詳しく書いてあるので,読むことを強くおすすめします
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起業は単なる手段にすぎない
お金儲けをしたくてやってるんじゃなくて,経営をやらざるをえなくてやっている.そういう会社がなかったから作るしかないと思っている.
起業は手段.自分をやりたいことをやるために起業した. #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
だから,山田さんはいつでも社長という座を降りてもいいと思っているみたいです
自分はファッション業界を日本でもっと活発にしたいから,起業という手段でやっている
だから,他にいい手段が見つかったら,そっちの手段を選ぶかもしれない
この山田さんの本気が,周りの人を惹きつける力をもっている証拠なんですね
お風呂が気持ちいい日は,精一杯頑張った日
お風呂が気持ちいい=精一杯生きることができた
命を燃焼させたか,半径2〜3メートルの人をいかに熱狂できるかってことが重要.お風呂がめちゃくちゃ気持ちよかったら,精一杯生きた証だと思っている.
#朝渋— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
これは本当にいい考え方
疲れってネガティブなイメージがあると思うんですが,疲れた日って頑張った日ってことですよね
それを,山田さんはお風呂につかっている時の気持ち良さで感じるそうです
ブロガーであり作家のはあちゅうさんも,同じようなことを言った本を書いています
人生は振り子
『人生は振り子』
辛いことがあれば,必ず幸せがくる.ずっと辛いことはない.そう考えて,日々を過ごしていれば乗り越えられる #朝渋
— なまっちゃ@女子大生ブロガー (@namatcha_) 2017年12月21日
振り子は,一つの方向に振れたら,必ずもう一つの方向に振れます
それが大きければ大きいほど,反対側への振りも大きくなる
人生も振り子と同じだと言う山田さん
人生はいいことばかりじゃありません
でも必ず辛いことの先には幸せがある
そう思って,辛いことが自分の身に降りかかってきても,折れずにここまでやってこれたそうです
明けない夜はない
も同じような考え方ですよね
「いかに,自分の目標や夢を見失わずに突き進んでいけるかが大切なんですよね」と,力強く言った山田さんの言葉は,会場にいた多くの人の心に響いたんじゃないでしょうか?
熱狂的な仲間を作るために考えまくる
資本経済から応援経済に移り変わっていく時代に,自分は何ができるんだろう
山田さんのお話を聞きながらずっと考えていました
熱狂的な仲間を集める側でもいい
熱狂的になっている人を支える側でもいい
自分に見合った立ち位置を,これからも探し続けようと思いました
山田さん,素敵なお話をありがとうございました
そして,プレゼントにはぜひファクトリエの洋服を贈ってみてはいかがですか?
その他のイベントでの濃厚なレポートも是非読んでください!!
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